900MHz、ソフトバンク決定の経緯が判明 利用者数を考慮

 29日に開催された第976回 電波監理審議会において、900MHz帯の免許がソフトバンクモバイルに割り当てられることとなったが、総務省が発表した資料によって決定した経緯が明らかになった。

 今回の決定に際し、絶対審査基準、競願時審査基準(第1基準)、競願時審査基準(第2基準)、競願時審査基準(第3基準)の合計4つの大きな審査項目が設けられている。第3基準を除いて、他の項目は既に今回の審議会に至るまで、申請した4社すべてがクリアしている。

 今回、特に争点になったのが残る第3基準である。第3基準では3つの中項目につき2つの小項目があり、合計6項目(2×3)に対して満点12点として点数付けを行い、合計点が最も高い事業者に割り当てられた。

 なお、ソフトバンクモバイルとイー・アクセスの勝敗を分けた小項目は2つある。それ以外は両社共に同点となった。違いを分けた2項目は以下の通り。

 I. RFIDなどで既に同周波数帯を使用している人達に対しての終了促進措置計画の充実度
 II. 割当済周波数幅に対する契約数の割合が大きいこと

 

 I の項目について、イー・アクセスは「3点」、ソフトバンクモバイルは「2点」の評価を得た。イー・アクセスがソフトバンクよりも優位になった理由は、終了促進措置の遂行に際してイー・アクセスは、一般社団法人の外部機関を設置し、協議の斡旋・仲裁・調停の支援を行うと申請したからである。その点が評価され、イー・アクセスはソフトバンクモバイルよりも1点高くなった。

 II の項目について、イー・アクセスは「0点」、ソフトバンクモバイルは「2点」の評価を得た。評価の材料となった割当周波数幅に対する契約数の内訳は以下の通り。

  ■イー・アクセス
    380万契約 / 計30MHz = 12.7万契約/MHz

  ■ソフトバンクモバイル
    2,784万契約 / 計60MHz = 46.4万契約/MHz

 

 ソフトバンクモバイルの逼迫度は一番高く、2位のドコモが42.6万契約/MHzである。その点を考慮して、ソフトバンクが2点であるのに対し、極端に割合が低いイー・アクセスは0点の評価となった。

 I の項目ではイー・アクセスが1点有利であったが、II の項目では2点マイナスの結果となり、結果的に「1 + (-2) 」となり、ソフトバンクモバイルよりも合計点が1点低くなった。

 これらのことから今回の決定は、逼迫する回線事情が最も考慮された結果となったとみられる。電波監視審議会の前田忠昭氏も今回の総務省における審査の透明性を評価しており、国民にとっても納得できる情報が開示された形だ。

[総務省 今回の資料]

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