『脱GoogleMAP』を進めるアップル まずはアプリ内から

 先日の第3世代iPadをめぐる予想記事では『脱GoogleMAP』を予想したものの、明確な脱GoogleMAPを実現するアプリは提供されなかった。2011年に買収したスウェーデンの企業「C3テクノロジー」社の技術をiOSに統合するには、もう少しばかりの時間を要するようだ。


このようなMAPが提供されるのはもうすぐ!?

 しかし、既に一部ネットメディアが報じているように「脱GoogleMAP」がひそかに始まっている。それは本日リリースされたアップル公式の写真アプリ「iPhoto」内でひっそりと、そして確実に始まっていたのだ。

 筆者がスクリーンショットで撮影した2つの地図画面を比べて欲しい。左がGoogleMAPで、右がiPhoto内の地図だ。(※クリックで拡大)

 2つを見比べてみると大きく違うことが分かる。明らかに別なものを使用しているように見受けられる。”新しいMAP”では、漢字フォントに明朝体系のものが使用されており、道路とそうでない場所がハッキリ色分けされている。その一方で、葛西臨海公園などが緑色に着色されていないなど、開発途中である様子がうかがい知れる。(※ページ下部に掲載する多数のスクリーンショットには、緑色に着色された浜離宮の画像を掲載しています)

 また、地図自体がベクター化されているものではないため、最大限拡大すると圧縮ノイズが目立ってしまう。

 全体的な色味が地味なトーンに抑えられている件については、筆者の推測にすぎないが「iPhotoというアプリを考慮してレトロな地球儀を再現しているのではないか」と考えている。つまり、古びたバゲージを持って世界中を旅しているようなイメージだ。

 実際、このトーンの配色で現行の「マップ」アプリを置き換えるとなると可視性が悪いように思う。このまま採用ということも十分にありえるが、強い反発の声が生まれることは必至だろう。

 ともあれ、現段階では詳細な市街地図を表示できないなど開発途中の色が濃い。今後さらにブラッシュアップされると考えられ、ユーザーが好きな配色を選択できるようになることも考えられる。

 さて、肝心のテクノロジー部分であるが、こちらはC3テクノロジー社のものではなく過去に買収したPlacebase社のものである可能性が高いと筆者は推測する。なぜなら、C3テクノロジーが主とするものは3Dマッピング分野であり、どちらかというとGoogleEarthやGoogleストリートビューに相当するものだからだ。


PlacebaseのAPIを利用したサービス
こうしてみると配色トーンが落ち着いている

 アップル関連ニュースを扱う9to5 Macが伝えるところによると、年内限りでアップルとグーグルの契約が終了するとしている。もしその噂が本当ならば、遅くとも2012年末頃までには地図アプリに加えてC3テクノロジー社の技術を取り込んだ立体マップも提供されるものとみられる。

 今や時価総額世界一になったアップルは自社で多くをまかなえるほどに成長した。2007年、初代iPhoneを誇らしげに発表するスティーブ・ジョブズが、大切なパートナーとしてグーグルのエリック・シュミットCEOを檀上に迎え入れた5年前が懐かしく思えてしまうのは筆者だけだろうか。

 今後もアップルとグーグルの友好的関係は続くと思われるが、二社が進む未来は必ずしも同じ物とは限らないようだ。


日本語、韓国語にも対応 日本の古地図のようなデザインだ


山並みが立体的に。富士山に雪のディテールはない。


東京ゲートブリッジは未開通

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