FeliCaが世界へ!世界最大手のSIMカードにFeliCa搭載決定

 3月初旬頃の話題になりますが、とても注目すべき話題がありますのでご紹介します。

 蘭ジェムアルト(BusinessWire経由)が3月1日に発表したプレスリリースによると、同社の新しいSIMカード「UpTeq NFC SIMボールド」に、FeliCaのセキュアエレメントを内蔵することを発表しました。

 ジェムアルト製のSIMカードは、日本ではNTTドコモのFOMAカード、KDDIのau ICカード、ソフトバンクモバイルのUSIMカードに採用され、世界シェアは2位に大差をつけてトップです。

 「UPteQ NFC SIMボールド」を採用したSIMカードであれば、世界の携帯電話事業者がFeliCa、NFC(TypeA/B)などを選択的に後から有効にすることが可能になります。ただし、今回内蔵されるものはセキュアエレメント部ですので、近距離無線通信(NFC)を行うチップは別途、端末側に内蔵されている必要があります。

 肝心のチップについてですが、NFC TypeA/B および Felicaに対応するNFCチップは、先日フェリカネットワークスが2013年以降に世界市場に投入することを発表しています。(impress ケータイWatch

 もちろん、同NFCチップが各メーカーの端末に搭載されるとは限りません。これはiPhoneも同じことで、1円、いや1銭でもコストダウンすることを考えているメーカー側にとって、NFC TypeA/BとFeliCaの両方に対応したチップを搭載することは障壁が大きいと言えます。

 一方で、サムスン電子が同チップを採用することが公式に発表され、同社のAndroid搭載スマートフォン「Galaxy」シリーズの新型端末などに標準で搭載される予定です。

 この辺りは、FeliCaを推し進めてきたNTTドコモがサムスン電子と友好的関係を築けていることが影響していると見られ、NTTドコモがフェリカネットワークス(ソニー)との橋渡し役を買って出たと推測しています。

 世界のB to C市場で訴求力を失いつつある日本にとって、国際市場で強力な訴求力を持つサムスンと共にFeliCaを推し進めることができるようになった功績は称賛に価すると考えています。(この辺りは賛否両論あると思いますが、残念ながらこれが現実です。教訓にしつつ前へ進みましょう。)

 しかしながら、FeliCa自体が世界市場から望まれなければ「一部のグローバル端末を日本に最適化するためだけの技術」で終わってしまいます。(*1)

 NFC搭載スマートフォンは急速に普及しています。様々なシーンでNFCが使われることで、FeliCaが持つ高速応答性能が脚光を浴びる時が来てもおかしくありません。国産FeliCaの頑張り時は、まさに今この時なのです。

[Market Watch – WSJ 英文]

*1 FeliCa自体は香港のオクトパスが採用するなど、日本を除くアジアの限定的な市場で採用されています。

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