中国アニメ会社がソニーを提訴した言いがかり裁判、詳細明らかに

 中国のアニメ製作会社が、違法にアップロードされた自社の動画をソニー製テレビから視聴できたとして、ソニーなど関連する3社に対して賠償金を求める訴えを起こした裁判の審理が23日始まりました。

 この件に関しては、2012年3月20日にガジェット速報でもまとめ記事を掲載していましたが、訴えの内容があまりにも常軌を逸していることから「何かの間違いではないか」とする意見もあり、続報が待たれていました。

 ところが、審理が開始されて詳しい内容が明らかになるにつれ、「もはや異常」といってよいほどの「言いがかり」といえる状況であることが分かってきました。以下、人民網日本語版の記事をご紹介しながらお伝えします。

訴状によると、水木動画はアニメ「中華五千年」の制作に長年携 わった後、2008年9月26日に上海市文化広播影視(放送・映画・テレビ)管理局が発行する「国産テレビアニメーション放映許可証」を取得した。「中華五千年」は計52話、一話分の放映時間は25分で、合計1300分のアニメーション。同社の従業員が昨年4月20日、上海長寧蘇寧電器の店舗で、ソニー製KDL-40NX710型液晶テレビを購入した。このテレビは、インターネットに接続してウェブサイトを閲覧できる機能を備えていた。 ネットに接続後、テレビのプログラムに従って別のPCでこのテレビのネットワーク登録を済ませ、テレビのインターネット視聴プログラムでオンライン動画 サービスを楽しむことができるようになった。そして、この動画サービスの「子供向けアニメ」コーナーで、水木動画が授権していないアニメが視聴できたという。

 アニメーション製作会社の社員がソニー製テレビを購入してネット接続機能を利用したところ、違法にアップロードされた自社の動画をテレビ経由で視聴できたという状況のようです。

 言い換えるならば、とあるメーカー製のパソコンを購入してネットに接続したところ、違法にアップロードされたYoutubeのミュージックビデオを視聴できたという理由でパソコンメーカーが訴えられるようなものです。(もはや、理解の域を超えており混乱してきました…。)

水木動画側は、問題のアニメとコンテンツプロバイダを特定した後、アニメ放映は著作権侵害にあたるとして、ソニー(中国)有限公司とコンテンツプロバイダである北京華夏安業科技有限公司に対し、謝罪ならびに賠償金155万元の支払いを求め、裁判所に訴えた。ソニー製テレビの販売店も、連帯賠償責任があるとして訴えられた。

  コンテンツプロバイダ側(つまり、動画サイト)が訴えられることは世界的にみてもよくあるケースです。ところが、テレビの製造メーカーや「電器量販店」までもが連帯賠償責任で訴えられるとは、非常に “画期的” なケースといえます。

 当然ながら、この件に関してソニー側は異議を申し立てており、「単なるテレビメーカーにすぎない」という立場を崩していません。

 中国地域における「特許」「商標」「著作権」に関する裁判が取り沙汰されるにつれ、「世界は1つではない」ということを改めて認識し、リスクが存在することを心得ないといけないのかもしれません。

[人民網日本語版]

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