ソニー、画期的な字幕表示メガネを映画館に導入

 ソニーは、聴覚に障害を持つ人への補助デバイスとして、クローズド・キャプション(字幕)を表示するメガネをアメリカの映画館チェーン Regal Entertainment と協力して導入することになりました。

 このメガネは6つの言語に対応しており、ワイヤレスで配信されたテキスト情報は装着者の視野(位置)に合わせて表示されるようになっています。また、大きな音なら聞き取れる人向けにヘッドフォンを同時に使用できるようになっているとのことです。

 実は、ソニーとクローズド・キャプションメガネの歴史は東京ディズニーランドの「ミクロ・アドベンチャー」と共に始まりました。ソニーがオリエンタルランドおよびウォルト・ディズニー・イマジニアリングと協力する形で、聴覚に障害がある人への補助デバイスを開発したのです。

 初期型はメガネ部分の重量もかなりのものであり、ハンディーカムのバッテリーを流用した肩掛けのバッテリーが必要な仕様でした。また、テキスト情報自体はメガネ本体側に記録されており、スクリーンとの同期は赤外線通信を使って行われていたのです。

 それから一度の改良を経て、今回新たに公開されたデバイスは無線によるテキスト受信が可能になり、外見もスマートなものとなりました。

 決して世界中を沸かすことはない製品であっても、一部の人から望まれている物があります。

 映画を、アトラクションを、出来る限り多くの人に楽しんで欲しい。それが映像に携わる者への使命だと、10年以上前に何の儲けも将来性もないデバイスの開発が始まりました。それが今につながっています。

 「すべては心から始まる」

 井深大の理念は果たして本当にソニーから消えてしまったのでしょうか。

 個人的に、このデバイスが次に繋がる限り、心は残り続けているように思えてなりません。

[The Verge]

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