GALAXY S3徹底レビュー メモリ2GBのドコモ版がオススメ

英国版「GALAXY S3(GT-I9300)」のレビューをお届けする。

注意すべき点としては、英国版「GALAXY S3」とNTTドコモから発売される「GALAXY S3 SC-06D」では仕様が異なる。

例えば、英国版は4コアCPUと1GBメモリを搭載しているが、NTTドコモ版は2コアCPUと2GBメモリを搭載している。この違いはドコモ版がLTE「Xi」に対応するための措置であると言われている。

どちらが良いのかと言われると悩ましいところではあるが、結論を言ってしまうと「2GB」である利点の方が大きいのではないかと思う。もっと分かりやすく伝えるならば、タイムマシンで過去に戻って「ドコモ版を買った方が良いよ」と注文する前の自分に薦めるほど、といったところだ。このことについては下記で述べていく。

  英国版GALAXY S3 ドコモ版GALAXY S3 SC-06D
CPUコア数 4 2
CPU種類 Exynos 4 quad Snapdragon
メモリ 1GB 2GB

GALAXY S3に対する期待は発表と共に薄く…

隠さずにハッキリ言おう。このサイトを普段から読んで下さる方は気づいていたかもしれないが、管理人のGALAXY S3への期待は発表後から急激にダウンしていた。その理由について深く考えることはなかったのだが、このレビューを書くにあたり原因と振り返ってみると、やはり「比類なきスペックの追求」をやめてしまったことが原因かもしれない。

いや、GALAXYというブランドが持つ過去のイメージに勝手な期待を膨らましすぎたのかもしれない。「GALAXYならこの程度はやってくれる」という勝手な期待で勝手にガッカリしたのかもしれない。とはいえ、個人的ではあるが、GALAXYに持っていた銀河級のモンスター感はスーッと消えてしまったといったところだ。

誤解無きように注記しておくと、スペック競争から脱することは仕方がないことであり、続ければ破滅に向かうことは明白だ。これはアップルも同じであり、サムスンといえど避けようがない現実である。

そういう事情も察して「やっぱりなぁ」という気持ちがあったのだろう。だから悪くも言わないし良くも言わない。結果的に、期待も興味も薄れるという状況に陥っていたと思われる。

日本には端末メーカーが多数あり、FeliCaやワンセグといった半独自要素もある。国産スマートフォンの質が向上すれば「GALAXY」の持ち味が薄れてしまうのは当然なのだ。これが海外であれば話は変わってくる。

レビューを書いておきながら冒頭にこんな話をして大変申し訳ないが、日本市場限定で昨年よりも「GALAXY Sシリーズ」にとって厳しい年になるだろうと予想する。不甲斐ない国産に対して比類なき性能を有するというアドバンテージが消えて「並」になってしまったのだ。

では「おすすめできないのか?」というとまた別の話になってくる。世界各国の市場で鍛えられた「GALAXY Sシリーズ」の三代目は、Androidフラグシップの名に相応しいものだからだ。そんな点をわずかに期待して購入したのだが、その期待は概ね裏切られなかったと言える。

では、約二週間触れてみて感じたことを素直に綴っていこう。なお、購入を検討している人向けのものなので、細かなことを感想や考えを交えながら書いている。大手メディアに掲載されている、簡潔さのある素晴らしいレビューとは程遠い点をご了承いただきたい。

開封写真集

従来通り、パッケージングは商品を魅せる形式だ。この点は既に聞き飽きた方も多いと思うので写真のみの掲載にしようと思う。

こうやってサラリと流してしまうが、パッケージングにおいて「やった方が良い事」をしっかり出来ているということは素晴らしいことだ。2012年現在、アップルのパッケージングがわざわざ素晴らしいと言われなくなったのと同様に、サムスンも素晴らしいことは当たり前になってしまったのかもしれない。

確かに、パッケージング素材や印刷技法において両社に違いは存在する。この辺りはアップルのこだわりともいえるのだが、では次は桐箱を使うか?漆塗を使うか?という次元に飛躍しかねないので、常識の範囲内においてサムスンも素晴らしいと言えるだろう。




撮影設備は鋭意揃え中ですので、ご了承ください…

しっかりとした裏蓋

GALAXY S3はバッテリーが取り外し可能であり、外部メモリも使用可能だ。そのため裏蓋が取り外し可能なのだが、従来はこの裏蓋が安っぽいと言われることが多かった。素材もさながら軽い印象を受けるのである。

GALAXY S3はどうかというと、今までとは全く違う。GALAXY S2と比較すると塗装も大幅に変更されているように見受けられるし、蓋自体がしっかりと本体に密着するようになっている。事実、GALAXY S3の裏蓋は非常に外しにくい。指爪が痛くなるし、裏蓋が割れるのではないかと心配になるほどだ。

指爪を入れる所定の切欠き以外にも少しずつ爪を入れていけば丁寧に外れるのだが、何回かはコツがいるだろう。本体と蓋を密着させるツメは16ヶ所もある。GALAXY Nexusの11か所(+3)と比較するとガッチリしているようだ。

絶妙な重心設計

GALAXY S3は見た目の大きさに反して非常に軽く感じる。GALAXY Nexusと比較すると特に軽く感じるのだが、実際は5グラムの違いでしかない。「5グラムしか」などと書くと、血のにじむような努力をして1グラムを削る開発者に怒られそうなのだが、持ってみると5グラムの違い以上に軽く感じるのだ。そういった意味での “5グラムしか” である。

GALAXY Nexus
SC-04D
GALAXY S3
GT-I9300
GALAXY S3
SC-06D
138g 133g 139g

何故なのかといろいろ考えてみたが、理由は「重心」にあるように思う。

GALAXY Nexusは本体下部に電池パックがあり、下部が膨らむデザインである。結果的に重心が本体下部にあるのだが、それが原因で重く感じるようだ。実はこのことが大きな筐体を操作する際の安定性に寄与している。特に片手で操作するときに有効であり、一概にデメリットであるとは言えない。戻るボタンやホームボタンを押すときに本体が安定するのである。

一方のGALAXY S3は電池パックは中央寄りに配置されている。その結果、一番重い部分を手のひらの中心で支えることになるので軽く感じるようだ。どちらが良いのかというとどちらとも言えない。なぜなばら、GALAXY S3は物理式ホームボタンを採用していることが影響しているのだ。


端末の重心の違い

ソフトウェア式ホームボタンの場合、軽くタッチするだけで反応するので本体重心は下部にあった方が安定する。ところが、物理式ホームボタンの場合は押し込む必要があるので、重心は下部よりも中央にあった方が安定する。仮に重心が下部にあり、ホームボタンを強く押し込むと端末は落ちるように感じてしまう。従って適材適所といったところだ。

外観をデザインするときは相当苦心すると思われるが、よく考えられているなと感心してしまう。自然世界にインスピレーションを受けた人間工学デザインを採用しているというが、まさにその通りである。

そしてそのことは重心だけではなく、画面の仕上げにも反映されているのだ。

画面エッジの仕上げはとても良い

手に触れる部分のデザインは特に大切だ。触り心地が悪いと製品に対してマイナスのイメージを持ってしまう。タッチパネルを採用するスマートフォンも例外ではなく、細部に至るまで配慮する必要があるものだ。

GALAXY S3を触れて真っ先に気づくことは画面エッジの仕上げ処理だろう。遠心に向かって滑らかにカーブしており、エッジの部分に親指が触れたときの突っかかりが最小限に抑えられているのだ。

私事ではあるが、片手操作で上下のスクロールする際、画面中央まで親指を伸ばすのは疲れるし指が視界の邪魔になるので端の方でスクロールする癖がある。その際、エッジの突っかかりが殆ど無くて滑らかで気持ちが良いのだ。

今まで触ってきた端末の中でエッジの処理が気持ちいと感じるのはGALAXY S3が初めてであり、現時点では最高であると感じる。なお、触ったことがないので確かなことは言えないが、HTC One Xも似たような仕上げが採用されていたはずなので同様に快適である可能性がある。

エッジが遠心に向かってカーブしている利点は気持ちが良いだけではない。カーブ部分で指の力が鉛直方向に逃げるため、指にかかる負担が少なくなる。「スマホ指」などというタッチパネル特有の指の変形が一部で指摘されているが、そういったものを軽減する効果があるかもしれない。

外観に関する感想を一部分だけ取り上げたが、こうしてみても膨大な開発費が投じられていることがうかがい知れる。削られやすいデザイン費も潤沢に与えられていることだろう。デザインに対する好き好みは存在するものの、膨大な研究費が今後も投じられれば、使う人への配慮という点において他のスマホと差が広がっていく事は容易に予想できる。

ペンタイル有機ELはぶっちゃけどうなの!?

GALAXY S3と同様の有機ELパネルを搭載する「GALAXY Nexus」は、低輝度にした際に「画面がザラザラ」するようなシミ現象に悩まされる方が多かった。その現象はGALAXY S3で見事に改善されている。低輝度時にも安定した画質が得られ、発色も良好だ。RGB配列のGALAXY S2で発生していた「緑かぶり」現象は発生していない。

なお、暗闇の中では低輝度でもまぶしく感じた。この辺りは液晶パネルが優位なところ。寝モバをする人は考慮する必要がありそうだ。

画作りはどちらかというとダイナミック寄りなのだが、動画再生時には良い効果を与えると思われる。特に、アニメ絵などでは思わず「綺麗だ」と口走ってしまうだろう。画面モードは4種類から選ぶことができるのだが、「標準」でもハイコントラスト気味の印象だ。


画質モードは4種類から選ぶ

一番気になるのは「ペンタイル配列」であると思われるが、相変わらずのペンタイルというのが妥当な感想かもしれない。当然のようにペンタイル配列特有のギザギザ感は目立つ。

GALAXY S3の場合、黒文字と中間色が重なった際に特に滲んで見えるように感じた。パッと見るとレタープレス文字のような印象を受けるほど強く発生しており、店頭でぜひ確認してから購入をして頂きたい点である。この現象は「グレー×黒文字」の組み合わせで特に感じる。利用シーンが多い配色の組み合わせだけに憂慮する点ではある。

発熱の具合はどうか

GALAXY S3は発熱の少ない端末だ。全くしないというわけではないが、防水系の端末と比較したら相当可愛いもので、ハイスペック端末相応の熱さよりも更に下を行く。コンセント経由の充電中に殆ど発熱しない点には驚いた。

通常のブラウジングやツイッター、2chmateなどを利用しているとじんわりと熱くなる。発熱する場所が本体下部の方なので常に手が触れてしまうのが難点かもしれない。しかし、1080pのmp4動画を再生していても猛烈に熱くなるわけではなく、むしろ「これしか発熱しないの?」と思うほどだ。充電しながらの利用であっても問題ないだろう。

なお、冒頭で述べたようにNTTドコモから発売される「SC-06D」とはチップ周りが全然違うので、ドコモ版を購入する際の参考には全くならないということを留意して欲しい。重ねて言うと1%も参考にならないだろう。

内蔵スピーカーの音質は良好

Radikoの普及などで内蔵スピーカーを使う機会が増えたように思う。管理人も同様で、端末の内臓スピーカーからラジオなどを再生することが増えた。

内蔵スピーカー音質については iPhone 4Sがベストであるとは思う。その理由として、スピーカーが本体裏面ではなく縁の下側に設置されていることが大きく影響している。本体を机などに置いた際にスピーカーが塞がれてしまうことが無いのだ。

スピーカーそのものの質はGALAXY S3で大きく進化している。内蔵スピーカーで高音・低音という話は不毛なので割愛するが、本体との共振も抑えられているし、GALAXY NexusやGALAXY S2とは比較にならない良い音を鳴らす。他の機種がビビビビジジジジと本体が響いてうるさく感じるのに対して不快にならない。

メニューキー存続が呼ぶ波紋

GALAXY S3のソフトウェア面を語る時、絶対に避けて通れないと思うのが「メニューキー」の存続についてだ。Android 4.0系からは「戻る」「ホーム」「アプリ切り替え」の3つが推奨されており、従来存在した「メニューキー」は廃止された。

この推奨に反してGALAXY S3では、従来通り「メニュー」「ホーム」「戻る」の3つを採用している。Android 4.0の特徴の1つであった「アプリ切り替え」キーは採用されなかった。この本体下部に用意される3つのキーが、メーカー、端末毎にバラバラな点が波紋を呼ぶことは十分に考えられる。

まず、最も懸念される事項を挙げるとすれば、Android 4.1 Jelly Beanから標準ブラウザとして採用されるとみられる「Chrome」だ。

下の画像にあるように、Android 4.0を標準仕様で実装している「GALAXY Nexus」ではメニューキーが存在しない為に、ソフトウェア側に表示されるようになっている。その表示される場所は、タブボタンと同じで画面右上だ。


メニューキーが実装されている端末では右上に表示されない

ところが、GALAXY S3の場合は本体側にメニューキーが実装されているために、ソフトウェア側にメニューボタンが存在しない。

ここで混乱が起こるのだ。

つまり、Chromeとしては右上に操作系ボタンを固めることで利便性を高めているのに対して、GALAXY S3では4.8インチもの巨大ディスプレイ上の対角線に配置されることになる(下画像参照)。全くの逆方向に存在してしまっている形だ。そして、これが実に使いにくい。


メニューとタブが対角線上に配置される

Chromeはグーグルの哲学ともいえるポリシーに従ってUIがデザインされている。ところがメーカー側は「アプリ切り替え」キーよりもメニューキーを重宝している。確かに、「アプリ切り替え」キーは使ってしまえば便利なのだが、「メニューキーとどちらを選ぶか決めてくれ」と言われたならば、迷わずに「メニューキー」と答えるだろう。

現時点ではChrome側に変更が入るか定かではない。この辺の問題はグーグルがリーダーシップを取って推し進めていって欲しいものだが、Chromeだけが柔軟に対応しても問題が解決しないのがこの問題の根深さを表している。

いうならば、すべてのAndroidアプリが端末に合わせてUIを変えられるようにしつつ、どの変更パターンであってもベストな使い心地を提供しなければならないということだ。開発者にとっては負担になるし、アプリの自由性が損なわれる可能性がある。

少し話が逸れてしまったが、Chromeを楽しみにしている方も多いと思われる。上記の点が不便であることを留意する必要があるだろう。

洗練されたTouchWiz

GALAXY S3のキーとして「自然世界からのインスピレーション」というものがあるのだが、随所にそのキーワードが反映されている。

好き好みは多いと思われるが、ロック解除時の効果音は「水がちゃぷちゃぷ」する音であるし、デフォルトの通知音は「口笛」が設定されている。個人的には嫌いな音ではなく、デフォルトのまま利用している。

目覚まし時計代わりに利用している方も多いと思われる「アラーム」では、設定時間よりも数分前に効果音を鳴らす「事前お知らせ」機能に小鳥のさえずりや森林の音、波の音などを設定できるので気持ちの良い目覚めができる。


ロック画面から4つのアプリが直接起動できる

UI面では、ロック画面が大きく変更された。ロック画面には4つのアプリが下部に表示されており、そのアイコンをスワイプすることでロック画面から直接起動することが出来る。この4つのアプリはカスタマイズできないものかと設定を探して見たが、見つけることはできなかった。

便利なのは「スマートステイ」機能だろう。前面カメラが利用者の目をトラッキングし、画面を見ている限りスリープモードに入らない機能だ。長文などを読んでいる際に、スリープしないように画面に触れて動かす必要がないのだ。残念ながら暗い環境ではトラッキングが出来ない為、うまく作動しない。できれば寝モバ時に重宝したい機能なので、もう少し改善されたら嬉しい限りだ。

スクリーンショットの撮影は、デフォルトでは「ハンドジェスチャー」方式が有効になっている。チョップをする手の形で画面上を右から左にスライドさせるものだ。

これは反応しないことが多く、対応アプリケーションも限られるためオススメはできない。ホームボタンを押しながら電源ボタンで撮影することができるので、基本的にはそちらを利用している。

各種ジェスチャー機能に関しては、個人的にムダな高機能化的なものを感じてしまった。何度か使おうと試してみたものの、やはり使い辛く、それを使おうと脳がとっさに判断するような状況にはならない。

動画再生は完璧 決定版ともいえる存在

内蔵の動画アプリでは、平均4Mbps程度の1080p/mp4動画をDLNA経由でも楽々再生できた。tsファイルについては内蔵アプリでは再生できない為、他のアプリをインストール必要はあるが、解像度1920×1080・ピーク23Mbps程度の動画は楽々再生することができた。

前述のように有機ELパネルとの相性も良く、低発熱なこともあって非常に快適なポータブル動画プレーヤーだ。手の中でフルHD動画が綺麗に動いている様を見るととても不思議に感じてしまう。不安なことがあるとすれば床ずれの心配位だ。

4コアを選ぶかメモリ2GBを選ぶか

多くの方が気になるのはズバリ、この点だろう。LTE非対応国際版の4コア版にするか、NTTドコモの2コア/メモリ2GBを選ぶか、非常に悩ましい選択肢ではある。

管理人が二週間ほど使ってみて感じたことは、メモリ2GBの方が遥かに恩恵が大きいということだ。開発者向けオプションでロードアベレージ(実行を待つ数)を表示しながら使用していたのだが、滅多に2を超えることはなかった。2を超えないからといって単純に2コアで良いという話でもないのだが、CPUが4コアになる恩恵は少ないのではないかと思う。ただし、この見解については2012年段階でGALAXY S3という端末でのみ通用するものであるということを注意しておきたい。

そもそもCPUのコア数で全ての性能や快適さ、必要十分とのバランスを考えるという事自体がナンセンスなのだが、スマートフォン購入者全員に自分の利用パターンと端末の特徴を心得て判断しろというのは酷である。従って、ガジェット速報が扱う難易度の範囲内で考えると「2012年現在、GALAXY S3という端末では4コアの恩恵が少ない」という判断をした。

では将来に渡って不必要なのかというと、それは間違いなく「NO」だ。というのも、アプリ開発者は常に先を見て新しい要素を貪欲に取り込んでいく。このハングリーさが面白いアプリを生む要因になっているのだが、4コア端末が増えればその有り余るスペックを活かしたアプリが開発されることは必然的な流れなのである。

既に、Chromeや標準ブラウザに採用されているWebKitというWEBページを描画するエンジン(プログラム)はマルチコアに対応している。従って、コア数が増えれば描画が高速化されるのだ。単純にコア数が2倍になれば速度も2倍になるという話ではないのが、これまたややこしい話なのだがここでは深く扱わない。

「じゃあ、ブラウジング程度で4コア必要なの?熱心に高負荷アプリ使ってる奴なんてオタ位じゃん」と言われたら、全く持ってその通りである。ブラウザ、ツイッターが快適にできて、時々動画を見て、迷ったときに地図・ナビを使うといった利用シーンではデュアルコアで十分だろう。4コアよりも、メモリを気にせずガンガン起動しっ放しにできる2GBの方が遥かに快適に感じるはずだ。

事実、1日半アプリを一切終了させない状態でメモリ使用量を見ると、残り140MB近くまで減少していた。この状態にLINE or Skypeが動いて、SPモードメールアプリが動いて…と考えると、やはり2GBの方が良いだろう。

これからGALAXYが向かう所は…?

ここまで長々と綴ってきたレビューを読んで下さった方は、そろそろ疑問を感じている頃だろう。「この人、GALAXY S3の何に不満なの?何が期待外れなの?」と。

まさにそうなのだ。4コアで快適に動いて、内蔵スピーカーの音も良くて、効果音も心地よくて…すごい良い端末なのである。しいて言うなら「ペンタイル配列」が最後の最後まで心残りかもしれない。しかし、同じペンタイル配列を採用するGALAXY Nexusを常用していた身としては全然気にならない。では、管理人は何にガッカリしたのだろうか?

改めて考えると、「ありもしない進化を勝手に期待してしまった」ということに尽きるのだと思う。つまり、スマートフォン全般に蔓延する「新製品が規定路線と感じてしまう悪循環」が始まっているのではないか。

コア数が増えても、メインメモリが増えても、解像度が多少上がろうとも、2年前と比較するとインパクトは断然小さくなってしまった。麻痺に近いものがある。

開発者がどんなに努力してスペックアップさせても「予想通りのスペックアップで終わった。なんかガッカリ。昔はもっとワクワクしたのに。」こんな状況が蔓延しているのではないか。

となると、ハイスペックをウリにしてきたGALAXYシリーズは厳しい状態に追い込まれるのは当然で、GALAXY S3からソフトウェア面の充実に方針転換したのは流石の商品開発力といったところだろう。

過去にはスペック競争という戦場を自分築いて万全な準備を整え、そこに他社を引き込んでボコボコにした。そして、さっさと次の戦場に移動して、次はソフトウェアという戦場を構築してしまう。ボコボコにされた他社は有無を言わずに次の戦場に引きずり込まれて、いよいよ退場させられる。まさにフラッグシップメーカーのあるべき姿を着実に演じているのだ。

日本市場ではガラパゴス要素が多々あったり、キャリア主導であったり、国産メーカーというブランドがあって一筋縄ではいかないと思われるが、世界的にみればサムスンは断然有利だろう。先頭を走るものは自分でルールを作ることが出来るからだ。

GALAXY S3はそんな次の戦場に移ったことを象徴する第一弾の端末だと思う。ユーザー側もGALAXYに求める期待像を変えなくてはならないようだ。

紛れもなく、GALAXY S3は端末としての完成度が高くオススメできる端末の1つだ。管理人としては、国産メーカーのスマートフォンにも触れてみてどれが良いのか選ぶことをオススメしたい。

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