HP、ARM版Windowsタブレットを延期 MS独自タブレットを批判?

ブルームバーグは29日(現地時間)、PC製造大手ヒューレット・パッカード(HP)が、ARM版Windows 8である「Windows RT」を搭載したタブレットの製造を延期(※無期限的なニュアンス)すると伝えています。

その理由として、HP社の広報担当者Marlene Somsak氏は「HPのタブレットはビジネス市場に焦点を当てている」としており、コンシューマ向けのWindows RTではなくWindows 8(x86ベース)のタブレットを重視するようです。また、この決定はMS独自タブレット「Surface」が発表されるよりも前に決定されたことだと述べています。

さて、問題はこれをどう受け取るかという点。実際、多くのメディア・読者はそのまま受け取っておらず、延期発表のタイミングもあからさますぎると見ているようです。発表の陰には、Windows RT計画でiPadやAndroidタブレット市場に攻勢をかけるマイクロソフトの計画を挫くことで、ライセンス料を下げさせる狙いがあるという見方もあります。

既報の通り(詳細)、Windows RTの1ライセンスは85ドル前後と言われており、端末メーカーやサプライヤーの感覚からすれば高額です。一方、マイクロソフトの独自タブレット「Surface」はOSのライセンス料金が無料に等しく(*1)、アンフェアだと捉えると見方も多いようです。

*1 ソース元2か所では触れられていませんでしたが、帳簿上の処理は良く分からないので詳しい方にお任せします

仮に、ARM版Surfaceが600ドル前後で出てくれば、他の端末メーカーが利益を上げることはほぼ不可能です。なお、「仮に」と書きましたが、マイクロソフトは「他のタブレットと同等の価格」と発表しており、ほぼその辺りの価格で出てくることは間違いありません。

個人的にはHP社の広報担当者の言う事も妥当だと思いますし、同社の顧客層とビジネス向けタブレットの相性は抜群です。なので深読みしすぎなのでは…とも思うのですが、その一方でWindows RTタブレットで端末メーカーが利益を上げにくい状況に陥っていることも事実。

HPの決定を機に他のメーカーからも離脱が相次げば、話も変わってくると思うのでもう少し様子見といったところでしょうか。

[BGR via Bloomberg]
[SemiAccurate]

ソーシャルシェア

コメントソフトウェア改修作業の為、一時的に古い記事のコメント閲覧・投稿を休止しています。