アップル、Siri開発担当にAmazon検索システム「A9」元開発者を雇う

米ウォール・ストリート・ジャーナルのハイテク専門メディアAllThingsDは15日(現地時間)、米アップルが、音声アシスタンス機能「Siri」の開発担当に、米アマゾンで検索システム「A9」を開発していたWilliam Stasior氏を雇い入れたと報じています。

同氏はアマゾン検索事業の幹部。A9.comのCEOを兼任し、OracleやAltaVistaの上級職を歴任。その経歴から分かるように自然言語処理や効率的な情報整理・検索、機械学習に長けた人物です。

日本のAmazon.co.jpでも使用されている検索システム「A9」は、そのレスポンススピードもさながら、パーソナライズされた検索結果を瞬時に返答し、アマゾンの売上を大きく伸ばす原動力となっています。電子商取引では、商品を数千万点そろえても検索機能がダメなら在庫ゼロと同じことを意味しますので、いかに検索が重要であるかお分かり頂けるかと思います。

Siriも将来的には「パーソナライズ」を目指すものとみられ、個人別にカスタマイズされた返答をする機能は「iOS 8」までには実装されるものと予想されます。更なるブラッシュアップを続けていき、最終的にはApple TVの視聴履歴やiTunesでの楽曲の好み、iPhoneのGPSトラッキングログを使用した嗜好の判別などを加味したものを返答するようになると思われます。

例えば、「ジャイアンツの成績は?」と聞くと、とある人には「読売ジャイアンツ」の成績を返し、とある人には「サンフランシスコ・ジャイアンツ」の成績を返すといったように、テレビの視聴履歴や現在地から「何処のジャイアンツを指すのか」を理解できるようになるといった具合です。

そのようなインテリジェンスな音声アシスタントシステムは今後5~7年のトレンドになるものとみられ、同氏の雇用はアップルが「ウェブでの巨人」になるための原動力になることでしょう。

[9to5Mac]

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