Appleの次期CPU「A7」 脱サムスンで台湾TSMCが受注するか注目

台湾のハイテク系メディアDigiTimesが28日に報じるところによると、アップルがiPhone5S向けに開発するとみられる次期CPU「A7」の供給元が台湾TSMCになる場合、同社の製造能力が懸念事項になるとしています。

ただし、ここで懸念されているのはA7を供給する際の能力ではなく、アップル向けにA7を供給しながら、クアルコムやNVIDIAなどの既存クライアントにも安定してチップを供給できる能力があるかどうかという点が懸念されています。

現在の「A6」および「A6X」プロセッサは韓国サムスン電子が製造の全て受注している一方で、設計などからはサムスンが排除されている状況です。これらの背景には、世界各国で繰り広げられる特許訴訟が絡んでいるとみられており、製造自体の契約打ち切りも時間の問題とされています。しかし、アップルが1年間に要求する約2億個ものCPUを製造できるメーカーはそうそうありません。

仮に、来年からTSMCの全工場をアップル向けに押さえた場合、クアルコムやNVIDIAにチップを供給することは不可能になります。突然供給が打ち切られるクライアント側としては “ご立腹” の事態となることは必至で、TSMCがアップル完全依存メーカーになる恐れがあります。

今後の法廷闘争の行方によっては、アップルとサムスンが和解するといった事態もわずかながら考えられます。そうなった際に約束事項として、半導体製造をサムスンが再受注するといった約束がなされる可能性もありますので、TSMCとしてはアキレス腱になりかねません。

TSMCのチャンCEOは、アップルの為に全工場を捧げることを示唆しているだけに、同社の選択が注目されます。

[DigiTimes]

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