日本経済新聞は28日、富士通がスマートフォンを海外でも販売すると報じています。これは同紙などが富士通の山本正已社長にインタビューした際に明らかになったもの。

インタビューの中で山本社長は、「海外の通信事業者と交渉している。契約できれば2013年に発売する」(日本経済新聞)と述べており、詳細は明らかにしなかったとのことですが、販売先は欧米キャリアであるとみられています。

報道によると、サムスン電子などと比べたコスト競争力の低さをカバーするため、中高齢者向けに操作を簡易化し、音声を聞き取りやすくした「らくらくホン」などの技術を活かした高付加価値製品を投入するとのことです。

画像は富士通製F-10D

富士通は昨年6月、中国で従来型の携帯電話を富裕層向けに販売しましたが、急速なスマートフォン普及の波に乗れず販売は振るいませんでした。パナソニックやシャープなども同様に海外進出を行っていますが、サムスンやアップルなどのシェアを切り崩すまでには至っていません。

パナソニックは今年、防水防塵のスマートフォン「ELUGA」シリーズを欧州で発売していますが、欧州債務危機の影響などもあり、販売は苦戦。欧州販売を早くも打ち切る方針を示しており、携帯事業自体も大幅に縮小することとしています。また、シャープは、スマートフォンを経営再建の柱と位置付けており、今年9月から中国での販売を開始したほか、今後東南アジアや欧州にも進出し、海外での販売に本格的に乗り出だしています。

富士通はクアッドコアプロセッサ「Tegra3」を搭載したハイスペックスマートフォンを国内で先駆けて発売するなどしており、フィーチャーフォンなども含めた国内シェアが昨年度1位であった一方で、一時期は発熱等の問題が話題になりました。

はたして、グローバル展開によってどのような端末を発売するのでしょうか。また、国内における端末にも何か変化は現れるのでしょうか。今後の動きが注目されます。

[日本経済新聞]