3日、KDDIの田中社長はITmediaのインタビューに対し、「キャッシュバックを増額することも局面によっては必要になるかもしれないが、あまり積極的にやってはいけない」との考えを示したことが明らかになりました。インタビューの中で田中社長は、iPhone 5を発売後にMNPを利用した契約者が爆発的に伸び、ドコモから多くの顧客を獲得することに成功したとも語っています。

現在、携帯キャリア各社は、契約者がMNPを利用した新規契約者の場合、代理店へ多額のインセンティブ(販売奨励金)を支払っています。代理店はそのインセンティブをキャッシュバックとして利用し、端末代金を極端に安くしたり契約者に現金や商品券を渡したりしています。またキャリアの側もMNPでの新規契約者には月々の利用料金の割引を大きくしたり、基本使用料を無料にするなどMNPでの新規契約を煽っている一面もあります。

 つまり利用者から見ると、一つのキャリアを使い続けるよりも「渡り鳥」的にキャリアを渡り歩く方が安く携帯端末を購入でき、さらに毎月の利用料金も継続利用者よりも安くなってしまうのです。

 auは一時期他のキャリアに比べて特にキャッシュバックが多かった時期があり、是正するように他のキャリアから苦言を呈されてきました。また、au以外のキャリアを見ると、NTTドコモの「家族セット割」やソフトバンクの「かいかえ割」など、継続利用者にもメリットのあるキャンペーンを展開し始めています。今後、auは継続利用者に対してどのようなメリットを提示できるのか、注目されます。

[ITmedia]