この春注目の端末は?写真と動画で解説する「ドコモ2013年春モデル 新商品・新サービス発表会」取材レポート

22日、東京都内にて「ドコモ2013年春モデル 新商品・新サービス発表会」が行われました。

ドコモはこの春の端末戦略を「高画質・高速通信・高性能」と位置付け、5インチ・フルHDディスプレイ採用の端末を5機種、Xi(LTE)の下り最大112.5Mbps通信の機種を2機種、下り最大100Mbpsの機種を8機種、そしてクアッドコアCPUを搭載した機種を9機種ラインナップするなど、端末の半数近くがハイエンド仕様となる非常に意欲的なラインナップです。

それらの中でも特に注目される機種や筆者が注目した端末についていくつか解説していきたいと思います。

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Xperia Z SO-02E

ソニー製の「Xperia Z」はドコモが春端末のフラッグシップとして挙げるスマートフォンです。詳しいスペックなどはこちらの記事にありますが、厚さわずか7.9mmのフラットボディは前面と背面をガラスで包み込んでおり、手に持った時の高級感はかなりもの。ただそのガラスデザインが目新しいかと言われると既にiPhoneなどが数年前に採用してきたデザインでもあり、それそのものには大きな印象はありません。

Xperia Zを印象付けているのはむしろ側面デザインとエッジ処理。側面も透明感のあるプラスチック素材で覆い、前面や背面と同等の質感を再現。エッジは全て丸くアールが付けられており、マットな質感と合わせて独特のマテリアル感を出しています。またワンポイントとして強調された電源ボタンも高級感の演出に一役買っています。

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各エッジが丸いために本体がフラットな薄い板状でも手にフィットしやすく、5インチ画面&横幅71mmとかなり大きめにもかかわらず非常に持ちやすい印象でした。片手での操作は難しいですが、大画面をスマートに扱いたいという層にマッチしたサイズ感とデザインです。

気になる点があるとすれば、バッテリー交換ができない点と内蔵ストレージが16GBである点。他機種ではバッテリー交換可能なものがほとんどである上に内蔵ストレージも32GB搭載しているものが多く、スマートフォンを動画や音楽、ゲームなどで使い倒したいというヘヴィユーザー層にとって、この容量やバッテリー周りの仕様がどう捉えられるか注目されるところ。

なお、外部ストレージとしてはmicroSDXC 64GBまで対応しているため、音楽や動画データは外部ストレージを利用するという方法を取ればストレージ容量で不満が出ることは少ないと思われます。

ELUGA X P-02E

 一方、端末性能と対応サービスの点でXperia Zと同等以上の実力を持っているのがパナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「ELUGA X」です。

発表会では今1つXperia Zの陰に隠れてしまった感がありますが、その実力は折り紙付き。Xperia Zでは対応していない「NOTTV」サービスや「おくだけ充電」にも対応し、マルティメディア性能は非常に高い印象があります。またバッテリーの取り外しも可能で汎用性が高く、内蔵ストレージも余裕の32GB。これらの性能を詰め込んだボディは横幅でXperia Zよりも3mm狭い68mに抑えており、手に持った時に「お、小さめだ」と感じるだけのサイズ感の違いがありました。

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また超狭額縁を採用したことで、相対的に画面が広く見えるという効果も。その他ホームボタンなどに物理キーを採用しているのも特徴的で、指先の感触だけで各操作が可能なのはやはり安心感があります。

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おくだけ充電に対応した充電スタンドは動画などの視聴に適した角度になっており、これもまたELUGA Xがマルティメディアに強い印象を与えます。充電しながら動画の視聴が容易であることは、他の端末と比べても大きなアピールポイントになるでしょう。

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Xperia Tablet Z SO-03E

今回ドコモはタブレット端末を2機種発表しましたが、やはり注目されていたのはソニー製の「Xperia Tablet Z」です。

Xperia Zよりもさらに1mm薄い、世界最薄・6.9mmのボディはまさに1枚の板といった雰囲気で、500gを切る重量とあいまって手に持った時に軽い衝撃を覚えるほど。非常に薄い側面やエッジ処理はやはりXperia Zと同じようになっており、2機種のデザインに統一感があります。

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Xperia Tablet Zは早くも多数のサードパーティ製周辺機器が用意されているのも見逃せないポイント。6,000mAhという大容量バッテリーをXperia Zの予備バッテリーとして使うことができる接続ケーブルや、専用のソフトカバー付きBluetoothキーボードなどがラインナップ。Bluetoothキーボードは薄型でキーバックライトが付いており、非常に実用性の高いデザインとなっていました。

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Xperia Tablet Zで悩むポイントがあるとすれば画面サイズ程度。10.1インチというサイズは最近の流行となりつつある7インチクラスのタブレットよりも若干大柄で、いくら500g以下とは言え300g台が中心となっている7インチクラスタブレットと比較した場合に若干重さを感じるのも事実です。

大画面で動画やウェブサイトを閲覧できるメリットは非常に大きいですが、軽さやモビリティにおいてどういった妥協点を見出すのか、消費者に大きな決断を迫ることになりそうです。

MEDIAS W N-05E

最後に筆者が注目した端末は、異色の2画面スマートフォン、NECカシオコミュニケーションズ製の「MEDIAS W」です。

発表会場でもXperia Zと並んで一際注目を集めていた機種で、通常は横幅64mmの片手で操作しやすいスタイリッシュなスマートフォンとして使用し、両手持ちでは端末を開き5.6インチクラスの大きな画面で作業ができるというものです。

端末を折り畳んだ形状は厚みを感じさせないセパレートデザインとなっており、12.2mmという実際の厚みよりもずっと薄い印象を与えていました。

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ただ、その変形機構ゆえに性能や対応サービスではどうしても妥協せざるを得ない部分もあります。

CPUはデュアルコアとなり、防水機能もありません。前面パネルが非常に薄いためにインカメラを搭載することができず、自分撮りなどをする際には端末を開く必要があります。また背面カメラも他機種が1300万画素クラスのものを搭載している中で、若干画素数の少ない約810万画素カメラとなっています。

ディスプレイ解像度が1画面では540×960ドットに留まっている点も、2画面合わせて1080×960ドットとなるために、デュアルコアCPUで快適に駆動させるギリギリの解像度であったと推測されます。

またワンセグやおサイフケータイ、赤外線通信に対応していないのも消費者に妥協を迫る点とも言えます。特にワンセグについては折角端末単体で動画視聴に適した置き方が可能なのに、それを活かせるコンテンツとして搭載されていないのが実に残念です。MEDIAS Wの変形機構だからこそ、ワンセグは搭載すべきだったようにも思われます。

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それ以外の点では、ウェブブラウジングを行いながらメールが打てたり、地図を表示しながらウェブサイトの検索が可能であるなど、2画面を活かした使い勝手をユーザーに提案しているあたりは好印象。1画面全てをキーボード表示にしてもう1画面でメールを書けるなど、単なる奇抜さに走ることなく十分な実用性を兼ね備えている点には注目です。

他機種が5インチ・フルHDディスプレイ搭載の大柄でハイスペックを売りにした端末ばかりなだけに、スペックではなく活用性で消費者にアプローチしているMEDIAS Wの存在感は非常に強いように感じました。

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