トヨタ、「デトロイトモーターショー13」に燃料電池車のコンセプトモデル「FCV-R」を出展

トヨタは、アメリカのデトロイトで開催されている「デトロイトモーターショー13」に燃料電池車のコンセプトモデル「FCV-R」を出展しました。

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FCV-Rが初めて公開されたのは2011年に東京で行われた「東京モーターショー2011」。今回出展されたFCV-Rはエクステリアおよびインテリアデザインから、ほぼ当時のままで出展されているものと思われます。

自動車における次世代エネルギー源についてはハイブリッドからEV、そして燃料電池へと進化しつつありますが、EV車については日本の緊急経済対策の1つとして、充電スタンドを約10万基新設するという具体案が今月11日に茂木敏充経済産業相によって示され、2012年度の補正予算に盛り込まれる予定となっています(こちらの記事を参照)。

一方燃料電池車についてはまだまだ開発が進んでおらず、各社とも実験段階といったところでしたが、このFCV-Rは2015年頃からの市場導入を目指して開発中とのことです。

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燃料電池の方式には水素を燃料とした「水素燃料電池車」や、メタノールを燃料とした「メタノール改質型燃料電池車」と「ダイレクトメタノール燃料電池車」などが自動車向けの方式として有力視されています。

FCV-Rで採用されているのは水素燃料タイプで、床下に燃料ユニットを組み込むことで広い室内空間を確保、4人乗車が可能となっています。車体サイズはプリウスよりも若干大きめの1,790(W)×1,510(H)×4,745(T)mm。70MPaの高圧水素タンクを搭載し、航続距離は約700km以上としています。

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以前のEV車についての記事でもお伝えしましたが、EV車には充電時間や航続距離、バッテリーの価格など様々な解決課題が山積しており、社会インフラとしての常用までにはかなり遠い道のりがあることが伺えます。一方燃料電池車の場合、エンジンユニットおよび燃料の安全運用さえ目処が立てば、現行のインフラ設備を流用可能である点や航続距離など、EV車と比べても現実味のある技術と考えられます。

今回トヨタが研究開発しているのは水素燃料を用いた方式ですが、ミニマムな世界では既にカートリッジ交換式の燃料電池式モバイルバッテリー「Nectar」(燃料はブタンを使用している模様)が市販段階まできているなど、燃料電池を取り巻く環境は急速に進歩しつつあります。

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燃料電池車を2015年頃からの市場導入するというトヨタの方針が、2011年にFCV-Rを発表した当初から変わっていないところをみると、開発は順調に進んでいるものと思われます。水素燃料は水しか排出しない非常にクリーンなエネルギー源として注目されていますが、その爆発性や気体分子が小さいことによる取り扱いの難しさなどが開発の遅れの原因ともなっています。

トヨタが目指す市場導入まで残すところあと2年となりましたが、果たして燃料電池車の早期実用化は可能なのでしょうか。今後の続報にも注目が集まります。

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[TOYOTA]

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