ありそうでなかったTwitterクライアント「Hel1um pro」を使ってみた

 今回レビューをお届けするのはiPhone用Twitterクライアントの「Hel1um pro」です。

iPhone用Twitterクライアントは有料・無料を問わず数多く提供されています。Hel1um proはそれらの中でも一風変わったインターフェースが特徴です。

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アプリを起動するとタイムラインが表示されるのはどのクライアントでも同じですが、Hel1um proはご覧のように全画面表示が特徴です。タイムラインにツールバーはなく、スワイプによる操作を多用します。

投稿された画像のサムネイルは横長の表示です。クライアントによって表示方法にバリエーションがありますが、横長のタイプは視認性が高いのがメリットです。一方、タイムラインの表示を妨げてしまうのがデメリットと言えます。しかしHel1um proは全画面表示しかできないのでタイムラインの見やすさを著しく損なうことはありません。

全画面表示しかできないのは好き嫌いが分かれるところですが、タイムラインの閲覧を中心とした使い方であれば不便はないでしょう。

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左へスワイプすると投稿画面に移ります。これは設定以外のどの画面からでも移動可能になっています。ジェスチャーに統一性があるので慣れるのが速く、思いついたことをすぐに文章にできます。また他のクライアントの多くは画面上部にある投稿ボタンを押して画面を移動しますが、iPhone 5の画面サイズでは親指を伸ばさないと届きません。指の位置を変える必要がないのは他のクライアントに対する密かな優位性だと感じました。

アイコンは左から下書き・画像・カタカナの半角変換・クリップボード(表示は「PasteBoard」ですが機能は同じです)・編集内容の削除です。

投稿欄は左右のスワイプでカーソルの移動ができ、必須ではありませんがあると便利な機能です。右の数字は残り文字数のカウンタで、この部分をタップするとキーボードが隠れて入力欄全体を確認できます。 

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クリップボードにはデフォルトで顔文字フォルダがあり、Twitterでよく見る顔文字がまとめられています。フォルダを作成できるのは見やすく整理できるというメリットがある反面、選択までに時間がかかるというデメリットもあります。

「Edit」で項目を指定し「Move」で別のフォルダに移すことができますが、フォルダ間の移動しかできないのが残念です。頻繁に使うものはフォルダに入れず、使用頻度の低いものだけフォルダに入れておくといった管理ができるとクリップボードの活用に幅が広がると思いました。 

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カタカナの半角変換は平仮名や漢字、アルファベットが混在する文でもカタカナだけを正確に認識して変換します。下書きは削除はもちろん、並び順の変更もできます。長文をツイートするときに一度下書きにまとめ、構成を確認するといった使い方ができるでしょう。

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右へのスワイプは一つ前の画面に戻る操作になります。戻る画面がない場合は画像のようにアカウントやメンション、リストなどにアクセスできるようになります。

マルチアカウントにも対応しており、アカウントの切り替えは現在のアカウントをタップします。またアカウントを2回タップすることでプロフィール画面に移動できます。 

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プロフィールはアイコンだけでなくヘッダーも表示できます。どちらもタップすることで画像を表示でき、画像のコピーと保存が可能です。ホームページに設定したURLはリンクとして表示され、アプリ内ブラウザで表示できます。自己紹介に書いたURLが認識されないのが惜しいところです。

フォロワーやフォローしているアカウントは画像のように表示されます。アカウントごとの表示領域は大きくないものの、最新の投稿やユーザー名と氏名の両方が表示されるなど情報量に不足はありません。またツイートが表示されている画面でアイコンをタップすることで自他問わずアカウントへアクセスできます。 

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設定できる項目はあまり多くはありません。任意の文字サイズへの変更や、絶対時間の表示などはできません。

一方で通知は大変凝っています。フォローとアンフォロー、リプライやリツイートはもちろん、新着ツイートやツイートの削除まで通知できます。新着ツイートとツイートの削除はユーザーを指定して通知することもできる他、新着ツイートはキーワードを指定することもできます。ニュース系のアカウントを指定したり、欲しい情報をキーワードにすることでRSSリーダーのような使い方もできるでしょう。 

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また、ツイートを表示しているときのアイコンのダブルタップとトリプルタップ、左右のエリアの長押しの動作を変更することができます。

特に長押しに割り振ることのできる動作は9種類と豊富で、お気に入りとリツイートを同時にすることもできます。不可解なことにこの階層ではスワイプで前画面に戻ることができますが、通知やミュートの階層ではそれぞれ矢印と画面上部のバックボタンを押さなくてはいけません。多用することがない部分ですし、タイムラインなどの主要機能では一貫しているので支障をきたすことはないと思いますが、その分もったいないと感じました。 

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さらにストリーミングにも対応しています。Wi-Fi通信時はもちろん、LTEによる通信でもストリーミングで接続できました。

残念ながら3G通信ではストリーミングになりませんでした。画像の投稿もあることを考えると、快適にストリーミングが利用できるのはLTEまでと判断されたのだと思います。過去にTweetbotも隠しコマンドによってストリーミングが使えたこともありましたが、アップデートの際に使えなくなってしまいました。ストリーミングは有名なクライアントでも対応していないことがあるので、これもHel1um proのメリットの一つになるでしょう。

ここまでは主に優れた部分をご紹介しましたが、残念ながら欠点もあります。まずアカウントの追加がiOSの設定からしか行えません。これが原因でHel1um proはダイレクトメッセージの閲覧および送受信ができません。リプライよりダイレクトメッセージを多用されている方には手痛い仕様と言えます。

また、先述しましたが、文字サイズや時間の表示などは変更ができません。さらに色の変更もできないので常時白メインのカラーリングとなってしまいます。私は寝る前にもTwitterを見ることがありますが、画面の輝度を下げても照明を落とした部屋ではまぶしく感じました。

他には、ツイートの差分取得と過去のツイートの読み込みができませんでした。過去のツイートはタイムラインをさかのぼったところ、15時間前のツイートまで確認できました。おそらく一度に表示できるツイート数が固定されていると思われるので、たくさんフォローしていると数時間前までしか表示できないと思われます。

そして、これは欠点と呼ぶほどではないものかもしれませんが、タイムラインの同期機能はありません。iPhone版しかないのでiCloudには当然対応しておらずTweet Markerも使えないので、他のプラットフォームやクライアントで目にしたツイートを再度目にすることになります。

欠点を挙げましたが、逆にこれらの欠点さえ割り切ることができれば間違いなく買いと言えるアプリです。特にこれからTwitterを始めてみる方や、TwitterをRSSの代わりに使っている方におすすめできます。

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画面サイズの小さいiPhone 4/4Sをお使いの方にもおすすめできます。実際にiPhone 5とiPhone 4Sでタイムラインの表示領域を比較してみました。左はiPhone 5でTweetbotを開いています。Tweetbotの文字サイズは「最小」にし、タイムライン上部の検索バーを隠していますが表示されるツイートは4Sの方が多くなっています。

今回とりあげたHel1um proですが、無料版の「Hel1um」も公開されています。違いは広告表示の有無のみなので、有料版は実質寄付と同じような立ち位置と考えておいた方がよいでしょう。しかしこのアプリの売りは全画面表示にあるので真髄は有料版で発揮されるのではないかと思います。

ちょっと変わったTwitterクライアントをお探しの方は試してみてはいかがでしょう。

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