アマゾン、第3四半期決算で純利大幅減ながら株価上昇の不思議

JBプレスは31日、米アマゾンが29日(現地時間)に発表した第3四半期(2012年10~12月)の決算報告の記事において、同社が純利益を大幅に減らしたにも関わらず、株価が上昇している点について分析した記事を掲載しています。

記事によるとアマゾンの第3四半期売上高は212億6800万ドル(約1兆9520億円)、前年同期比で22%増加しましたが、純利益は同45%減少の9700万ドルとなりました。ところがこの決算報告を受けて、アマゾンの株価は同日の時間外取引で10%近く上昇しました。これは同じように売上高の記録を更新したはずの米アップルが決算発表後に株価が下落した事実とは対照的です。

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これについて記事では、今回投資家が注目したのは「売上高や純利益ではなく、利益率だった」と指摘。アマゾンは純利益こそ減少していますが、営業利益率や粗利益率については前年同期比でいずれも数%の上昇を見せています。ところがアップルはiPhoneの販売台数が過去最高などの華々しいデータを紹介してはいますが、その裏では利益率の低下が見られました。

日頃から企業の成長性を見ている投資家がそれを見逃すはずもなく、その結果アップルの株価は下落し、アマゾンの株価は上昇したという結果になったのだとしています。

記事では、その他にも販売から5年が経過した電子書籍事業が、2012年は70%もの売上高の伸びを記録したのに対して、通常の書籍の売上高は、同社の17年に及ぶ書籍販売の歴史の中で最低の成長率だったとしており、電子書籍の好調を伝えています。また、家電など、実物商品の販売への投資は今後も増加するとし、2012年に同社が流通分野にかけた投資額は64億1900万ドルにものぼっており、デジタルコンテンツや技術基盤の開発にかけた45億6400万ドルよりも多くコストをかけているのが分かります。

これまでも、 “アマゾンで買えないものはない” などといった冗談が言われてきましたが、少しずつその冗談が現実に近づいてきています。この成長率の高さこそ投資家が見ているものなのでしょう。そして、今後数年投資を続けて物流を制した時、アマゾンはどこへ向かっていくのでしょうか。

[JBプレス]

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