先日、「スマホメーカー利益の103%をサムスンとアップルが占めている」という記事がありましたが、市場調査サイト「Asymco」がこのデータを含む各スマホメーカーの2007年から2012年までのメーカー別営業損益比のグラフを公開しています。

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今回公開されたのは、2007年から2012年までの第2・第4四半期の損益データをメーカー別に示したものです。6年前の2007年の時点では、市場規模が現在の四分の一程度しか無く、その中でノキアが利益の半分以上を確保しています。

しかし、2007年1月の初代iPhone発売・2008年6月のiPhone 3GS発売などを経てアップルが徐々にシェアを拡大してゆき、iPhone 4Sが発売された2011年第4四半期にはアップルの利益はそれまでの2倍以上に拡大しています。これにともなって市場規模も約1.5倍に急成長しており、アップルがモバイル分野を強力に牽引してきたことが見て取れます。

もう一つ面白いのは、ノキアのシェアが縮小してゆくのとちょうど入れ替わるように、サムスンがシェアを伸ばしているところです。元々、サムスンとノキアは「多数のラインナップを提供してユーザーに選ぶ楽しみを与える」という点で似たような戦略をとっていましたが、iPhoneの急伸をいち早く察知したサムスンは早い段階でGalaxyシリーズへ集中投資する戦略に切り替え、シェアを確保してゆきました。

しかし、一方のノキアはシェア下落の兆候が現れはじめてからも同社オリジナルのSymbian端末にこだわり続け、結果として大きくシェアを落としています。最近では業界全体の利益に対して占める割合が限りなくゼロに近い状態になっており、さすがに焦ったのか昨年からWindows Phoneのフラグシップ端末の「Lumia」シリーズを販売していますが、売上げは芳しくないようです。

ソニーの平井社長は今年1月のCESで、「シェアの入れ替わりはまだまだ有り得る」と語っていましたが、こうして可視化されてみるとアップル・サムスンの二強体制は盤石であるように思えます。最近ではファーウェイやZTEといった中国勢も徐々に存在感を増してきていますが、果たして現状を打破して二社の牙城を崩すメーカーは現れるのでしょうか。

[BGR]