ボーイング社、787のバッテリー問題対策を今週中にFAAへ報告

バッテリー発火問題で今年の1月から飛行禁止命令が出ているボーイング社の787「ドリームライナー」に対して米連邦航空局(FAA)がテスト飛行の許可を与えてから2週間と経っていませんが、同社は具体的な対策計画を立てたようです。

110825013831-dreamliner-story-top

今回、同社は問題解決への手法としてよく使われる、暫定対策と恒久対策の2本柱を予定しており、暫定対策として新しい防火筐体の導入、乗務員に寄るチェックリスト、排気システムの導入などをまず実施し、バッテリー自体の再設計などの時間が必要な恒久対策につなげていく計画を今週金曜日にFAAへ提案する予定だとウォールストリートジャーナル誌は伝えています。

バッテリー発火の真因については未だに調査中で、全ての調査は数年に及ぶ可能性があり、同社は今回の暫定対策によって「ドリームライナー」の商業飛行復帰を望んでいるとのことです。

また、別の情報筋の話として、高松空港に緊急着陸した全日空の機体に対して、2011年11月に見つかった配線の設計ミスの対策が取られないまま運行されていた事が明らかになりました。この設計ミスその物はバッテリー発火の直接的な原因にはならないとしていますが、設計ミスが分かった時点で設計変更になっているにもかかわらず、その変更が機体に反映されなかったというのは、明らかにボーイング社の体制に問題がある事を示しており、同社に対する不信感が募っています。

何よりも安全が求められる航空機において、たとえFAAが商業飛行を許可したとしても、ものづくりの基本である設計情報の取り扱いがずさんな事が明るみに出たうえ、真の原因が不明のままで乗客は安心出来るのでしょうか。原因がわからない状態での暫定対策ということは「バッテリーは発火するかもしれないけど燃えたとしても何とかなるようにしよう」という事です。先の記事にも書いた通り、日本航空の成田-ヘルシンキ便を待ち望んでいる筆者ですが、真の原因が分かるまでは「ドリームライナー」で運行予定のこのルートを使おうとは考えられません。

[WSJ via THE VERGE]

このニュースでディスカッション
  • コメントを投稿する際には「コメントガイドライン」を必ずご覧ください
  • コメントを投稿した際には、コメント機能利用規約(ガイドライン)に同意したものとみなされます
  • 主要ニュースサイトなどの「許可サイト」以外のURLを含む投稿はコメントが保留されます