ダイソン、蛇口一体型ハンドドライヤーを発表 -新技術を水平展開か

Slashgearは5日(現地時間)、ダイソンが蛇口一体型のハンドドライヤー「AIRBLADE TAP」を発表したと伝えています。

従来のハンドドライヤーでは、手を洗った後に水滴を垂らしながらドライヤーの設置ポイントまで移動する必要があったことに対して、今回の製品では手を洗ったその場で手指を乾燥することを可能にしており、このことでユーザーが感じていた不便を解消しています。

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ダイソンといえば、日本ではサイクロン掃除機やファンレス扇風機などでお馴染みですが、海外では掃除機製造で得た技術を水平展開する形で、2006年からハンドドライヤー市場に参入しており、これまでにおよそ25万台の設置実績があります。日本国内では見かける機会がありませんが、米国をはじめとした海外の大きな空港ではダイソン製のハンドドライヤーを見かけることがよくあります。

ダイソンのハンドドライヤーは空気清浄機にも使用されているHEPAフィルターを通した空気を供給することで「衛生的な空気による手指の乾燥」を訴求していますが、空気がフィルターを通過する際にかかる抵抗のために、高出力のモーターを搭載する必要があります。しかし、出力が増加することでモーターユニットが大きくなると、スマートな製品デザインが難しくなることもあり、同社では小型かつ高出力なモーターを開発する必要に迫られていました。

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今回、新たに発表された製品のコア技術になっているのが、上の画像でJames Dyson社長が手にしている小型高出力モーター「V4」です。このモーターは、7年の歳月と100人以上の技術者、およそ5千万ドルという膨大なコストをかけて開発されたものです。同クラスのモーターでは世界最小サイズでありながら、毎分9万回転という高出力で、430mph(およそ時速690km=秒速192m)の風速を発生させることを可能としています。さらに、モーターユニット内に消音機構を組み込むことで、駆動音の低減にも成功しているとのことです。

同社は、開発した技術を自社製品に水平展開することで革新的価値を生み出してきた企業です。今回開発されたV4モーターを掃除機や扇風機、あるいは全く新しい製品へ水平展開することも当然考えていることでしょう。ダイソンの次なる一手が楽しみです。

[Slashgear]
[Techrador]

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