時代はウェアラブル! iOS向けフィジカルコンピューティングキット「monaka」とは?

先月末に発売された、フィジカルコンピューティングツールキット「monaka」が面白そうだったので紹介させていただきます。

monaka

ユカイ工学は1月31日から「iPhone」や「iPad」「iPod Touch」とBluetoothを使って無線通信することができるフィジカル・コンピューティング・ツールキットの発売を開始しました。

仕様

layout

対応端末 iOS6以降の機種(iPad,iPod Touch含む)
サイズ 52.0mm × 33.0mm
デジタルI/O 8ピン
アナログI/O 3ピン(リファレンス電圧1.3V)
UART通信端子 1ポート
I2C通信端子 1ポート(デジタルI/Oと兼用)
PWM出力端子 最大8ピンx(デジタルI/Oと兼用)
Bluetooth Bluetooth Low Energy
価格 9,980円(税込)

最大の特徴は、小型ながらBluetoothを搭載しているという点です。今までにも似たようなツールキットは多く存在しましたが、単体で Bluetoothまで搭載しているのは珍しいような気がします。また、BLE(Bluetooth Low Energy)に対応しているため、Apple社の「MFi(Made for iPad)プログラム」への申請が不要で誰でも簡単に使うことができます。

そもそも、フィジカルコンピューティングってなに?

フィジカルコンピューティング

フィジカルを直訳すると “身体の” とあるように、体を使ったコンピュータ操作をまとめてフィジカルコンピューティングと呼びます。そもそもフィジカルコンピューティングとは、普段の生活において人の体とコンピュータを密接に連携させることで、新しい体験をさせようとする試みのひとつです。

フィジカルコンピューティングにはたとえばグーグルの「Project Glass」のようなウェアラブルコンピューティング(体に着けるもの)や、マイクロソフトの「Kinect」のようなナチュラルインターフェース(ジェスチャーを使ったもの)が挙げられます。

これらのように、最近では従来のキーボードやマウスを使った従来のコンピュータの操作から抜け出して、自由にコンピューティングを楽しむ技術が日夜研究されています。今回、ご紹介するmonakaはどちらかと言えばウェアラブルコンピューティングの分野で活躍しそうです。

monakaってなに?

現在ウェアラブルコンピューティングの開発には「Arduino」が広く用いられています。Arduinoはもともとプログラムが組めない芸術家向けに開発されたイタリア発のオープンソースハードウェアで、それまで一部の人にしかできなかった複雑なマイコン制御が、誰でも一行で簡単に組み立てることができるといった簡単さから世界的に大ヒットしました。最近ではAndroidと直接USB接続でデータのやり取りができるADKなどがあるため、スマートフォンとの連携も進みつつあります。

RT_ADK

今回紹介するmonakaはArduino以上に、さらに多くの人が簡単に扱うことができそうです。というのもArduinoと違い、ウェアラブルシステムの開発者はmonakaにプログラムを組み込む必要はありません。作成するのはiOS用のアプリケーションのみです。

スマートフォンのアプリケーションからBluetooth接続設定を行い、monakaに命令を送信することで、monakaはその命令どおりにセンサのデータを送信してくれたり、LEDの光を調整してくれるのです。さらにアプリケーション側のプログラムもユカイ工学が提供しているライブラリを使えば、あらゆる操作が一行で書けてしまうのです。

誰でも簡単に電子工作やガジェット開発が楽しめる、そんな逸品がこのmonakaなのです。

monakaの未来

個人的な感想

私個人としては「ようやくやってきたか!」といった感じです。個人的な研究でArduino+Bluetooth+Androidを使ったデバイスの開発をしているのですが、今まではセンサの値をスマートフォンに送信する際にデータの解析をするのが手間でした。データの損失などにより遅延なきリアルタイム取得は難しかったのですが、Bluetooth送信に特化したこの端末ならそれらが改善されるかもしれません。

Android+Bluetooth+Arduino+monaka

値段的には約1万円と高く感じるかもしれませんが、Arduinoが約2500円+Bluetoothモジュールが約6500円ということを考えると妥当な価格設定だと考えられます。

また、ウェアラブルコンピューティング以外にもPWM出力が可能なので、それを利用してラジコンのモーターなどの制御を行うことができます。「ARドロイド」のようなスマートフォンで操作するラジコンを個人で簡単に作成できるのは魅力的かもしれません。

ただ、強いて言うならアナログポートがもう少し多ければうれしいかなと、個人的には思います。

人気が高く、早々に第一回出荷分は売り切れてしまったようですが、3月に二回目の出荷が行われるようです。興味のある方は是非購入を検討してみてください。

[公式]
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