サムスンとLGが和解 ―有機EL技術を巡る訴訟で

Engadget英語版は13日(日本時間)、サムスンがLGに対して起こしていた有機ELの使用禁止命令に関する仮処分申請を取り下げたと伝えています。

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この訴訟は、昨年9月にサムスン側が有機EL技術の特許を侵害しているとしてLGの使用差し止めに関する仮処分申請をソウル中央地裁に申し立てたことが発端となります。

当然この申し立てに対してはLG 側も黙っておらず、サムスン側こそが有機ELに関するLGの特許を侵害しているとして訴訟を起こし、ディスプレイに有機ELを採用している Galaxy シリーズの販売停止を求めていました。しかし今月初めに、意見の違いを解決するために両社のCEOが話し合う場が設けられたと突然報じられ、そこから一ヶ月もしないうちに今回の和解へと運んだことになります。

サムスンとLGは、有機EL製造に異なる手法を採用しています。サムスンが赤・青・緑の三原色をガラス基板上に形成する「RGB方式」であるのに対して、LGは有機EL材料とカラーフィルターを組み合わせて色を表示する「ホワイト方式」を採用しています。この2つの方式では、RGB方式では画質は良くなりますが、ホワイト方式ではコスト面で圧倒的に有利であるという点が挙げられます。

今回の和解により、両者が技術的にタッグを組めば、それぞれの方式の「いいとこ取り」をした新技術が生まれてくる可能性もあり、有機EL市場における韓国勢の存在感が益々強くなるものと予想出来ます。パナソニック・ソニー連合が今年のCESで世界最大となる4K対応有機ELテレビを発表するなど日本勢の反転攻勢も進む中、今後の動向が注目されます。

おまけ

サムスンとLGの険悪さを示す例として、「100人規模の飲み会でも、お店のエアコンがLG製であることが判明すると、宴会が始まっていようがいまいが即座に店を出て別の所を探す」なんて半分都市伝説のような話をサムスン本社の人から聞いたことがありますが、それだけに今回の和解は衝撃的なものがあります。日本勢の巻き返しが、相当脅威になっているのかもしれません。

[Engadget]

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