音を利用した位置情報システムの開発が進行中

THE VERGEによると、「音」を利用した位置情報システムの開発が海外の学生により進められているとのことです。

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このプロジェクトは、英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの学生であるPhilipp Ronnenberg氏によるものです。 Ronnenberg氏は、芸術系の大学の学生でありながらVVVV(開発環境の一種、Labviewのようなもの)を用いたプログラミングなどの技術にも精通しているようで、ウェブサイトのプロフィールによるとBMW社と共同で各種システム開発を行なった経験もあるとのことです。

Ronnenberg氏は、「GPSは幅広く普及しており利便性も高いがシステムの中核(衛星の位置や軌道の制御をはじめとしたコアプロセス)は未だに “閉鎖的” な状態にあり、政治的な理由などによりいつ利用不可能になるかわからないため、このようなオープンな代替システムが必要である」と述べています。

このシステムでは、衛星から送信される電波の代わりに街中の工場やビルなどから発生されるノイズをピックアップすることで現在位置を割り出す仕組みになっており、既にArduinoを利用したプロトタイプ・デバイス(上写真)の開発が完了して実際に異なる周波数のノイズを収集することに成功しているとのことです。

このような、音の伝搬方向を解析することで音源の位置を描き出すノイズ・マッピング技術は、飛行機の動作解析や街の環境評価などの分野で使用されていますが、位置情報技術と組み合わせた例はこれまでにありません。

無題

原理的に郊外や遠隔地での利用は厳しそうですが、高層ビルなどの建築物の影響でGPSの精度が落ちる都市部で補完的に使用するなど、ニッチな需要はありそうです。記事では、以前に同氏が立ち上げた「Forest View」というジョーク・プロジェクトに触れて「彼がどこまで本気で実現しようとしているのかはわからない」としていますが、技術的にも面白いものなので、ぜひ実用化して欲しいと思います。

[開発者ウェブサイト]
[THE VERGE]

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