サムスン、TizenへのBada統合をほぼ完了 ―これまでの経緯

 THE VERGE及びPhonearena、その他メディア複数のメディアは25日(日本時間)、サムスンの自社製OS「Bada」の「Tizen」への統合がほぼ完了しており、近くBada単独での開発及びサポートを終了すると伝えています。

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先日、ドコモも2013年度内に端末をリリースすると発表した「Tizen(タイゼン)」OSですが、サムスンはこのTizenの開発と並行して完全自社製OS「Bada(バダ、韓国語で海)」の開発を進めて来ました。これは、同社のフィーチャーフォンなどに使用されていたOSをスマートフォン向けに改良・発展させたものです。

同社はAndroid OSを搭載した「Galaxy」シリーズでスマートフォン業界における高いシェアを保持していますが、Androidがいくらオープンであるといっても結局はグーグルの管理下にあるため、開発において多くの制約を受けることになります。このことから、よりフレキシブルに開発することが可能なプラットフォームを構築するべく、Badaの開発に取り組んでいました。

このBada、実際に同社の「Wave」シリーズなど低価格帯のスマートフォンに採用されており、2011年の世界のスマートフォンOSシェアではマイクロソフト社のWindows Phoneを上回るまでに成長していました。しかしながら、収益率が低いことや開発者の獲得が思うように進まないなどしてBada単独での発展に限界を感じた同社は、昨年Tizenとの統合を発表し、作業を進めていました。

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一方Tizenは、2011年にリナックス・ファウンデーション(The Linux Foundation)とリモ・ファウンデーション(LiMo Foundation) が連名で立ち上げを発表し、インテルとサムスンが開発をリードしていたOSです。ノキア(Nokia)がインテルと進めていたオープンソースOS「Meego」からも様々な技術を引き継いでいます。

このTizenの大きな強みとして、HTML 5をベースとしているためFirefox OS同様、他社による制約を受けること無く柔軟な開発が可能であるということがあります。これまでHTML 5により開発されたアプリはネイティブのそれと比べて動作速度などに難点があるとされてきましたが、このようにOSレベルからHTML5をサポートすることで、今後大きな進化を見せてくる可能性もあります。

いずれにせよ、iOSとAndroidが支配する業界地図に一石を投じるという意味でも、TizenやFirefox OSといった「第三勢力」が今後どのように発展してゆくか楽しみです。

[THE VERGE][Phonearena]
[参考:ザッカーバーグ氏の「HTML5に賭けたのは失敗」発言には続きがある。 ]

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