公衆無線LANの接続時間も0.01秒に短縮!総務省と業界団体が共同実験

総務省と業界団体の「Wi-FILS(Wireless LAN Fast Initial Link Setup)推進協議会」は15日、共同で無線LANの高速認証技術の実証実験を行うと発表しました。この技術を用いることで、無線LANに接続するまでの時間をわずか0.01秒に短縮できるとのことです。

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今回実証実験に使われる技術は「IEEE 802.11ai」というIEEEで標準化が検討されている技術。従来の方式では、無線LANは立ち止まってでの利用が前提とされ、端末からアクセスポイントまで認証に要する時間が約3秒かかりました。 

そのため、都市部など携帯キャリアが設置したWi−Fiスポットが乱立しているエリアにおいて、基本的にハンドオーバー技術がない無線LANでは、歩きながらのWi-Fiスポットの利用が困難で、インターネットの接続がうまくいかない場合が多いとされています。

しかし、新方式の「IEEE 802.11ai」では、従来の方式のセキュリティ強度を維持したまま、キー交換などのアクセスポイントと交換する情報をまとめることで、端末がアクセスポイントに認証されるまでの時間が0.01秒に短縮することが可能となりました。

「IEEE 802.11ai」は実用化されると、徒歩・自転車・車などの移動の際に、端末とアクセスポイント間での短時間の通信が可能となります。アクセスポイントと繋がっているわずかの間にメールを受信できたり、都市部のWi−Fiスポットが密集したエリアでは、歩きながらスムーズにWi-Fiでの高速通信が利用可能となります。

今回の実証実験の結果を元に、「IEEE 802.11ai」は今年7月にドラフト1.0という形で規格が固まり、IEEEメンバーの投票にて、正式な規格になるのか選定されます。また、「IEEE 802.11ai」の導入の際、従来の規格から物理層を変えずにファームウェアの更新のみで対応できるので、実用化までは時間がかからないとの見方もあります。

「IEEE 802.11ai」が実用化されると、アクセスポイントまでの認証時間が ” 体感的 ” になくなることとなるので、ユーザーにとって歓迎すべき取り組みです。

[ITPro]

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