米アップル、日本の地図強化などを目的に専門技術者を募集

米アップルは27日(現地時間)から、地図データの正確性を向上させるために「Maps Ground Truth Manager」というマネージャーの採用募集を開始しました。

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「grand truth(グランドトゥルース)」は、現地踏査された実際の地形などに関する情報で、衛星や航空写真などで取得した撮像データと組み合わせることで、正確に撮像データを貼り合わせることができます(平面地図や3Dビューなどで)。具体的には、撮像データの補正やピクセル単位での意味付けを行うことで解析精度を高めることができます。したがって、今回の募集はApple Mapsにおける衛星・航空写真の歪みなどの修正を行う専門部隊を構築、または増強する目的があるのではないかとみられます。

Landsat

例えばランドサット衛星画像では、土地情報の色分けの精度を高めるために
「手本」となる情報(グランドトゥルース)を用いる。
画像はhttp://www.hgeo.h.kyoto-u.ac.jp/ogata/mapRaster2/kansai/より引用

募集対象地域はアメリカ合衆国、日本、アジア太平洋、西ヨーロッパ、東ヨーロッパ、アメリカ大陸、中東・アフリカの7地域ですが、勤務は基本的に米国カリフォルニア州のサンタクララで、必要に応じて担当地域周辺に派遣されるとのことです。1週間の労働時間の目安は40時間となっています。

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日本とサンタクララの間を行き来する可能性がある。

詳細な仕事内容は以下の通りです。

  • 新しい地図のコードとデータをテストすること
  • グランドトゥルースデータを収集して、実際の地形と比較した場合の”将来使われる予定の”地図のコードとデータの影響を分析すること
  • 日本特有の細かな地図事情についてのフィードバックを提供するためにローカルな専門知識を活用すること
  • 地域(日本)内の競合製品とアップルマップを比較して査定すること

役職に関する説明には次のように記されており、「このチームのマネージャーとして、あなたはチームにおけるすべての仕事を管理し(制御・オペレート)、どこに・どのようなリソースを投入するか決定し、テスト結果とその他のフィードバックをクパチーノの(本社)チームにはっきりと伝えることが求められます」とあります。

最低限必要とされる能力は次の通りです。

  • 遠隔地にいる従業員チームを管理した経験があること
  • GIS(地理情報システム)、特に地図データ品質管理に関与した経験があること
  • 日本の地図データに精通していること
  • 品質保証に強い思いを持っていること
  • ソフトウェアエンジニアリングチームと仕事し、開発者と品質保証(担当)の間を取り持った経験があること
  • スケジューリングと資源(人材や資金)管理についての非常に高い運営能力
  • 優れた英語でのコミュニケーション能力

これらの情報を踏まえると、アップルは衛星・航空写真データの改善に向けて新たな人材を強化しているとみられます。最近のマップAppは、ベクターベースの地図はかなり改善されてきた一方で、衛星・航空写真は情報が古い、解像度が低い、つぎはぎだらけで一部白黒になっているなど、お世辞にも良いとは言えません。

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今朝方にも、コンビニや銀行、ファーストフード店などのマークが表示されるように改善されたばかりですが、今後も日本地域での地図改善に向けて取り組んでいくものとみられます。

[Apple公式・採用案内 via Macrumors

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