日立のゾウさん型ロボ「アラウンダー」福島第一原発の除染作業に従事

日立アラウンダー

日立製作所は、子会社の日立GEニュークリア・エナジーが開発した遠隔除染装置「Arounder(アラウンダー)」を公開しました。この装置は資源・エネルギー庁の「建屋内の遠隔除染技術の開発」プロジェクトの一環として開発されたもので、今年の夏頃には福島第一原子力発電所の1号機と3号機の除染作業で使用される予定です。

アラウンダーは、最大で2メートル伸びるゾウの鼻のようなノズルヘッドを壁面等に押しつけ、超高圧な水を噴射して壁面や床の除染を行います。水圧は25~200MPaの間で調節可能で、最大水圧時ではコンクリートの表面を1センチ程削ることができます。

ノズルヘッドから噴射された水は、ヘッド周りのブラシによって漏らさず回収します。これは、除染によって生じた汚染水が拡散しないようにするためのものです。除染作業にかかる時間は1平方メートル当たり1時間で、約200リットルの水を消費します。

 アラウンダー図解

また、危険な区域で除染することを想定し、75メートル以上離れた場所から6台のカメラを使って操作することができます。現在完成しているものは一機のみですが、今後の活躍次第では改良された次世代ロボットが登場するかもしれません。

おまけ

同会場では、昨年12月に発表された遠隔操作可能な小型双腕重機型ロボット「ASTACO-SoRa(アスタコソラ)」も展示されました。

アスタコソラ 

日立の「ASTACO」は双腕であることと、その特殊な操作性から、 “ガンダム建機” と呼ばれて注目を集めている重機で、英語の “Advanced System for Twin Arm Complicated Operations(双腕複雑操作先進システム)” の頭文字と、スペイン語の “astaco(ザリガニ)” を掛け合わせた名前になっています。

その双腕を巧みに使いこなすのが特徴で、一方の腕で積み重なった瓦礫の上部を持ちあげ、その間に下の瓦礫をもう一方の腕で取り除いたり、双碗を同時に使って物を持ち上げたり切断したりすることができます。操縦桿は以下の図のようになっており、直感に沿って操作することができるようです。(※なお、以下の図は「ASTACO-NEO」のものであり、SoRaのものではありません)

ASTACO操作

今回の原発用SoRaは、直接搭乗して操作することができる人気の「ASTACO-NEO」を無線操縦化した物のようです(以下の写真はASTACO-NEO)。

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[東洋経済オンライン][日立建機]

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