まさかの原因…ブラザー製熱転写FAX電話機、猫の排尿で発火のおそれ

ブラザー工業株式会社は29日、同社の熱転写方式を採用する家庭用FAX電話機器の一部において、猫の尿が繰り返し製品にかかることに起因する焼損事故が発生したと発表しました。

該当するのは同社発売の家庭用FAX機器のうち、2000年9月から2005年11月生産分に該当するもので、FAX-770J、ピュアブルーシリーズ、Commuche(コミュシェ)シリーズなど。同社Webサイトでは該当機種の型番やシリアル番号についての詳細が公開されています。

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原因としては、該当モデルが印刷に熱転写方式を採用していることがあげられます。熱転写方式では熱したプリントヘッド部をインクリボンに押し当ててインクを転写することで紙に文字などを印字します。このプリントヘッド部はいつでも印刷が行えるように常時通電されていますが、印刷を実際に行なう時のみ、両端にある端子部と接続することで、動作する仕組みとなっております。

今回の事故においては、この両端にある端子部がむきだしになっていたことが原因としており、そこに猫などの尿が入ってきた場合に、尿に含まれるアンモニアや塩分などの成分が端子と接触することで放電現象が起こります。これにより端子部の基板が炭化する場合があり、炭化が進んでいくと、放電時の火花が炭化した基板に着火し、発火するという現象を起こします。つまり水など一般的な飲料水の場合、こうした事故は発生しません。

2005年12月以降生産の製品については、こうした現象を防ぐために、端子部にコーティングが施されており、尿との接触でも放電が起こらないように改良されているため、発火現象は起こらないとのことです。

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写真はイメージ via BUZZNET

今回の該当モデルは合わせて60万台が出荷されていますが、焼損事故はそのうち過去4件発生しています。最初に事故が報告されたのは2005年でしたが、2013年3月に4件目の事故が報告されたことを受け、炭化が進んでいる機器の利用者の安全を危惧し、猫を飼っている家庭で利用されている当該製品についての無償点検を実施することになりました。点検の状況次第では、該当部品の交換などの、無償修理も合わせて行なうとしています。

猫の排尿は、砂場など所定の場所で行われるのが一般的であるため、今回のようなケースは、猫が年を取って所定の場所に間に合わない場合や、しつけが十分でない場合など、発生頻度としてはかなり稀であると考えられます。

同社では、本件について、獣医での告知や猫雑誌への掲載なども検討し、広く周知していきたい考えを示しています。

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