出版各社、電子書籍100円販売などで新規ユーザー取り込みへ

角川書店は昨日から、電子書籍向けに書き下ろされた作品を「100円」で配信する取り組みを実施しました。

配信される作品は「Amazonの3.11」。ノンフィクション作家の星政明氏が東日本大震災発生後の米アマゾンの復興支援活動の舞台裏を描いた作品です。100円で配信できる仕組みは、電子書籍で出版することを前提に制作されたため、紙への印刷などの工程が不要でコストを抑えることができたのが要因です。

また、幻冬舎は小路幸也氏が電子書籍向けに書き下ろした長編小説「旅者の歌」を配信。読者が気軽に購入しやすいように5回に分けて配信され、1回目は無料、2回目以降は315円の価格設定がなされています。

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従来の紙ベースの書籍では体裁がある程度決まっているため、自由なページ設定が困難でした。一方の電子書籍では、自由にページ数や価格を設定でき、今まで電子書籍にあまり関心のなかったユーザーをうまく取り込もうと努力しているようです。

日本経済新聞によると、電子書店だけに作品を出す動きが広まっているのは「電子書籍を読むユーザーが着々と増えているから」としています。 

講談社は2012年6月から新刊本は原則として電子書籍として紙ベースの本と同時刊行していています。その結果、心配された紙ベースの影響は少なく、むしろ、売上の好調に繋がっているとしています。

今回の出版各社が電子書籍の価格を自由に決めたり、複数回に分けて配信したりする取り組みは、今まで電子書籍に馴染みのなかったユーザーをうまく取り込むことに繋がるのでしょうか。出版社の取り組みが試されます。

[日本経済新聞]

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