航空機離着陸時の電子機器利用制限が緩和か ―米国で今年中にも

The New York Timesは25日(日本時間)、米国の連邦航空局(FAA)が、航空機離着陸時の電子機器使用に関する規制を緩和する可能性があると伝えています。

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記事によると、当局は離着陸時におけるタブレット端末やE-リーダー(なぜかスマートフォンは対象外)を使用できるように規制を緩和する動きを見せているとのことです。FAAは昨年からこの問題に関する調査研究を行なっており、今年7月に出る結論を基に最終的な判断を下すとしています。

航空機離着陸時の電子機器使用禁止に関しては、技術的妥当性を巡って世界中で議論が続いています。航空会社などは、使用を禁止している根拠として「航空機に搭載されている精密機器が携帯電話などから発生する電磁波の影響で誤作動を起こす可能性がある」としていますが、一方で、これまでに乗客の電子機器が明らかな原因となって事故が生じたといった報告は1件も寄せられていないといった事実もあります。

そもそも航空機というのは、落雷時の物理的な衝撃や同時に発生する強力な電磁波にも耐えるよう設計されているものですが、そういった堅牢なシステムが、電界強度で落雷の数万分の1以下という電磁波の影響をそこまで強く受けるものなのかという疑問があります。

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(注釈:Youtube “Boeing 747 Gets Hit By Lightning“より引用。離陸時に落雷が機体を直撃している。)

また、最近の携帯電話の多くには通信を一時的に遮断して端末をオフライン状態にする「機内モード」というものが搭載されていますが、電源が入っている時点で端末が電磁波を発生していることに変わりはありません。物理的に考えて、通信の有無だけでそこまで劇的に電磁波強度が変化するとも思えませんが…。

色々と疑問が尽きないこの問題ですが、この機会に技術的な見地から徹底的に検証してほしいものと思います。

[The New York Times via THE VERGE]
[参考:落雷に負けない飛行機が携帯の微弱電波に負ける理由]

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