これが未来 ―伸び縮み可能・折り畳み可能・非接触充電対応のLi-ion電池

 米ノースウェスタン大学のYonggang Huang教授と米イリノイ大学John Rogers教授のチームは26日(日本時間)、伸び縮みさせることが可能で、折りたたむこともできる、全く新しいタイプのリチウム・イオン電池(以後Li-ion電池と表記)を発表しました。この研究成果は同日付けのNature Communications(ページ下部にリンク)に掲載されています。

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このLi-ion電池はシリコーンなど柔軟性のある物質を基材として使用しており、この上に小さな「Pop-up」と呼ばれるセルをマトリックス状に配置し、それらの間を「Pop-up Bridge」と呼ばれる特殊なパターンで繋ぐ形で構成されているとのことです。

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これまで、プラスチック製の基板などを用いた単純に「曲げることが可能な」リチウムイオン電池の研究は多くなされていましたが、今回の研究成果の最も画期的なところは、その柔軟性に加えて「伸び縮みが可能」であり「折り畳む事ができる」ところにあります。 

Huan教授とRogers教授によると、この電池により得られる電圧及び電力は同じサイズの従来のLi-ion電池と同等であるにも関わらず、元のサイズの3倍にまで広げることが可能であるとのことです。加えて、この電池は非接触式の充電にも対応しており、1回の充電で8~9時間使用することが可能であるとしています(ただし電力量に関する具体的な数値の記載はなし)。

Google GlassやiWatchなどに代表されるウェアラブル・デバイスの分野が近年急激に成長してきていますが、このようにデバイスの形状に応じて柔軟なレイアウトが可能であり、しかも繰り返し使えて、加えて非接触で充電できるとなれば、これはそういったデバイス開発者にとって「夢のバッテリー」であるといっても過言ではないでしょう。今後の実用化に向けた開発が期待されます。

 

[NORTH WESTERN UNIVERSITY][Illinois University]
[Nature Communications]
[Gizmag][SCIENCE RECORDER]

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