iPhoneによる寄生虫診断が可能に ―アフリカに芽生えた「iPhone医療」

CNNは17日(日本時間)、iPhoneと安価なカメラレンズを使って、タンザニア農村部の子供たちの腸内寄生虫感染を診断することに成功したとする報告書が、米医学誌 “American Journal of Tropical Medicine and Hygiene” に発表されたと伝えています。

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記事によると、今回開発された顕微鏡では、iPhoneと両面テープ・懐中電灯、スライドガラス、8ドルのカメラレンズ(約770円)で構成されているとのことです。研究チームは、この「iPhone顕微鏡」を用いて200個の便サンプルの検査を実施、従来型の顕微鏡を使った検査結果と比較したところ、70%の確率で寄生虫の卵を検出することに成功したとしています。

現在、腸内寄生虫の感染者は世界で20億人いるとされており、特にアフリカのような衛生状況が良くない地域では深刻な問題となっていますが、診断に必要な顕微鏡が1台数万円と高価なことが、診断の普及を妨げている要因の一つとなっています。

研究チームは、医療従事者のほとんどがiPhoneをはじめとした携帯電話を持っていることから、今回開発されたような顕微鏡では従来型の顕微鏡と比べてコスト面で非常に有利であると指摘しています。

近年、サムスンやアップルなどの国際的企業の多くがアフリカを成長市場として位置づけており、事業を積極的に展開しています。これまで地理的な問題やコストの面から先端医療の恩恵を享受できていなかった地域においても、こうした先端技術が生活の中に徐々に普及してゆくことで、安価な医療を提供するきっかけになっていくかもしれません。

[CNN via Phonearena]
[Medical Press]

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