京都大学および大学院が手掛ける電気自動車の開発・販売プロジェクトを起源とするベンチャー企業「グリーンロードモータース」は、ライトウェイトEVスポーツカー「トミーカイラZZ(ズィーズィー)」のインターネット先行予約を開始しました。同車輌の生産台数は2013年度に99台限定の受注生産となる見込み。価格は税別で800万円。

zz-001

「トミーカイラ」は1968年に設立された自動車メーカーであり、トミーカイラZZは1995年にガソリン車としてトミーカイラから発表され、1997年から生産・販売が行われていた車種で、合計206台が生産されました。

今回量産される新型トミーカイラZZは駆動方式にEV(電気自動車)を採用し、ボディデザインも一部リニューアルが施されるとのこと。

新型トミーカイラZZはライトウェイトスポーツにカテゴライズされる2シーターのオープンクーペ。1時間の急速充電で120kmの走行が可能で、停車状態から3.9秒で100km/hに到達する高い加速性能を有しています。

zz-002

量産化にあたり、部品を車台部分とボディカウルに分けて製造する同社独自の「京都生産方式」を取り入れ、生産は全て京都舞鶴市で行う予定。車体剛性および強度の全てを車台のみで完結させており、ボディカウルは樹脂素材によるモノコック構造を採用。低重心と軽量化の両立を図っています。

車体の組み立てにはロボットなどを用いず、全てハンドメイドにて製造。年間99台という限定数も、ハンドメイドによる生産の限界数とも言えます。

同社は同車輌の量産にあたり増資を行っており、資本金1億5000万円を確保。出資者には、ニチコン、元ソニー会長・出井伸之氏、元グリコ栄養食品会長・江崎正道氏らが名を連ねており、単なる試作やコンセプトに留まらない本格的なEVスポーツカーの量産を目指しています。

同社は今月26日に開業予定となっているグランフロント大阪の「ナレッジキャピタル」にショールームを開設し同車輌を展示、受注を開始しますが、それに先駆けてインターネット上での先行予約を開始しています。

zz-003

EV車輌およびEVスポーツカーの分野ではアメリカのテスラモーターズが有名になりつつありますが、国産のEVスポーツカーがベンチャー企業によって量産される点については、自動車業界内外からも大きな関心を集めています。同車輌がどの程度売れるのかは、今後のEV開発やベンチャー企業の業界参入への重要な試金石になるかもしれません。

[レスポンス / トミーカイラZZ]