NICUの新生児と母親をiPadで結ぶ取り組み「BabyTime」

米ロサンゼルスのCedars-Sinai病院は、早期分娩や帝王切開などの理由により誕生直後に母親と触れ合う事が出来ない新生児でも、iPadを使ってコミュニケーションを助ける新しいプログラム「BabyTime」を先週発表しました。

未熟児や、専門的な治療を必要とする合併症等を持った新生児は新生児集中治療室(NICU)で手当を受けます。「BabyTime」はアップルの「FaceTime」を活用したビデオメッセージサービスで、NICUにいる新生児と別の病室にいる母親とをつなぎ、離れていてもお互いの存在を感じ合うことが出来るプログラムです。

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同病院の小児科長を務めるCharles F. Simmons Jr氏の発表によると、帝王切開を受けた母親の約20〜30%は母親と新生児の絆を結ぶ一番大切な誕生後24時間から48時間の間にNICUを訪問する事が出来ない状態です。

iPadを保育器の傍に設置し、母親にもiPadを渡すという非常に簡単なプログラムですが、今までは触れ合いが不可能な環境下にある親子でも1日に2回、新生児の状態を見たり、泣き声を聞いたり、赤ちゃんのケアをしている最中の医師や看護師から赤ちゃんの状態を聞いたりすることが出来るようになります。

2月中旬に帝王切開により出産し、その赤ちゃんがNICUにて治療を受けたRachel Little氏は「BabyTime」最初の被験者となり、体験を次のように語っています。「だっこしてないのに、私が話しかけたら赤ちゃんが泣きやんだんです。お医者さんから赤ちゃんを見ながら状態の説明してもらえたし、だっこしているのと同じとは言わないまでも、とても助かりました」

1995年ころから日本でも広まっている「カンガルーケア」の普及度合いからも分かるように、出産直後の母子接触は母親にとっても赤ちゃんにとってもさまざまな良い影響をもたらすとされています。これはiPadが医療の現場で使われているほんの一例で、新しいテクノロジーが親子の絆を今も紡いでいます。

[Cedars-Sinai hospital via TUAWAppleInsider]

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