パスワードはもう古い ―アメリカで脳波を使った個人認証に成功

THE VERGEは8日(現地時間)、カリフォルニア大学バークレー校の研究チームが、脳波を用いた個人認証に成功したと伝えています。

一般人には関係のない話だと思われるかもしれませんが、すでに普及は目前のところに迫っています。従来は脳のシワの入り方が人によって異なるために検出アルゴリズムが確立されていなかったことに加え、脳波の測定装置が下の写真のように頭全体を覆うもので、効率も悪く、数百万円もしたためとても一般に利用できるものではありませんでした。

2013-04-09 16.03.26

credit:TED.com

しかし、それも今は昔です。この技術に利用されているEEG(脳波図)の計測装置はBluetoothヘッドセットのような形をしており、価格も200ドル(約2万円)と、市販化可能なものになっています。さらにこの脳波の測定装置は、個人に合わせて最適化することによってエラーを1%未満に抑えられるため、認証に「password」ならぬ「passthoughts」を利用できるようになったとのことです。

chuang-eeg

credit:UC Berkeley School of Information

ところで、認証にはどのような仕組みを用いるのでしょうか。認証のために頭に思い描くものがあまりに難しくては二度と認証できませんし、退屈すぎては意味がありません。そこでこのチームが行った調査したところ、歌を歌っているところや物を数えること、色を思い浮かべることが効果的だったとのことです。

現在、文字の羅列であるパスワードは簡単に解析される可能性があるため、代替手段の開発は緊急の課題となっており、各社は新たな個人認証システムの開発に本気で取り組んでいます。Bluetooth型ヘッドセットとセットになった脳波測定装置などが販売される可能性もあるだけに、安価で普及しやすいものになることが切に望まれます。

[THE VERGE]
参考 TED Talks :Tan Le 「脳波を読むヘッドセット」(日本語字幕あり)

ソーシャルシェア

このニュースでディスカッション
  • コメントを投稿する際には「コメントガイドライン」を必ずご覧ください
  • コメントを投稿した際には、コメント機能利用規約(ガイドライン)に同意したものとみなされます
  • 主要ニュースサイトなどの「許可サイト」以外のURLを含む投稿はコメントが保留されます