日本経済新聞は15日、米衛星放送会社「ディッシュ・ネットワーク」が「スプリント・ネクステル」に買収を提案をしたと報じている。ソフトバンクのスプリント買収計画は現在米当局が審査中だが、予定通り審査が進まない可能性もある。

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ディッシュの現金と株式による買収総額は255億ドル(約2兆5000億円)で、ソフトバンクの買収額である201億ドル(約2兆円)を54億ドル(5300億円)上回ることになる。

ソフトバンクによるスプリントの買収で、売上高で世界第3位の携帯事業者が生まれることになる予定だったが、ここにきて暗雲が立ち込めてきた状況。ソフトバンク孫社長は「いずれ世界一の通信会社になる」との今後の事業拡大の意欲をあらわにしていただけに、次の一手に注目が集まる。

ディッシュは全米で約1400万世帯の顧客を持つ有料TV加入世帯を持つ衛星放送大手。昨年12月には、米連邦通信委員会(FCC)に周波数帯の転用計画が正式に承認され、携帯通信市場の参入が確実視されていた。その後、今年1月にスプリントの完全子会社化が決定している米高速無線通信会社クリアワイヤにも対抗買収を提案している。今回の提案はこれに続く形となり、通信事業の拡大でソフトバンクの大きなライバルとして立ちはだかることになりそうだ。

[日本経済新聞]
参考:WirelessWire News