独研究所、可視光通信で3Gbpsを達成 ―照明通信の実用化に大きな一歩

Engadget日本語版は8日、ドイツのフラウンホーファー研究所(HHI)が、LED照明を用いた可視光通信で3Gbpsの世界記録を達成したと伝えています。同研究所は、4月10日から東京ビッグサイトで開催される光通信技術展 (FOE 2013)でこの技術の実機デモを行う予定であるとのことです。

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可視光通信とは、文字通り目に見える光である可視光(波長が380~800nm)の光を使って通信を行おうというもので、歴史的には1880年ごろにグラハム・ベルが開発した「フォトフォン」という太陽光を用いた音声伝送システムが最古のものと言われています。

この可視光通信、最近になってLED照明の普及とともに注目を集めるようになり、日本でも昨年10月に近畿大学が市販部品のみで614Mbpsの通信速度を達成していたり、信州大学が世界初となるLED光源通信ユニットを搭載した人工衛星の開発に成功していたりと、盛んに研究が行われています。

メリット デメリット
・既設LED照明の転用が可能
・指向性の高い通信が可能
・通信経路/範囲の制御が容易
・ペースメーカーなどへの影響がない 
・通信距離が光の届く範囲に限定される
・屋外では環境の影響を受ける

 LED光源を用いた通信のメリット、デメリット

LED光源を利用した可視光通信では、目に見えないレベルの速度でLEDの光をON/OFFすることでデジタル化した信号を発信し、送られた光を受光部(受信部)で感知・変換することで通信が成立しています。今回HHIでは、このON/OFFの速度を従来の30MHz(メガヘルツ、1MHz=1秒間に100万回点滅)から6倍の180MHzにまで引き上げることで通信速度を大幅に向上させたとのことです。

その技術的特徴から無線LANと完全に置き変える事はなかなか難しいものと思われますが、既存のネットワークインフラをより充実させるという意味では、今後注目の技術かもしれません。

[Engadget日本語版]
[参考1:LED可視光通信で世界最速:614Mbit/sを実現(近畿大学プレスリリース) ]
[参考2:世界初!LED可視光通信とは|超小型衛星「ShindaiSat」|信州大学]
[参考3: パナソニック、LED照明を使った可視光通信システムを開発]

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