自作PCでも快適タッチ操作!アイ・オー製タッチ対応液晶ディスプレイを試す

Windows 8が発売してから早いもので、半年が経過しました。2013年1月末まではダウンロード版のアップグレード版が3300円で購入できたこともあり、Windows XPなどからアップグレードした人も多いのではないでしょうか?著者も2ライセンスほど購入し、1台はスレートPCにインストールし、もう1台はメインのノートPC(ThinkPad X60)に入れて使用しています。

Windows 8では何と言ってもスタートボタンが廃止され、スタートメニューのタイル化によるタッチ最適化のインターフェイスを採用したのが最大の特徴でしょう。ですが、この存在が賛否両論を呼んでいるのもまた事実です。

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良くも悪くも特徴的だが…この画面が賛否両論を呼んでいる…

Windows 8プリインストールのノートPCを新たに買い替えるなら、タッチパネルを搭載した製品を購入することで、タイル化メニューなどWindows 8の魅力を余すことなく享受できますが、アップグレードの場合、過去のノートPCの多くはタッチパネルを搭載していないため、タイル化メニューをマウスで操作する羽目になります。これはこれで慣れると面白いのですが、やはりせっかくの大型タイルですからタッチ操作でスワイプしたりしたくなります。また、自作PCユーザーに至っては、タッチパネル搭載のディスプレイ製品がほとんど市場に存在せず、選択肢が皆無に等しい状況のため、Windows 8への移行に難色を示している人が多いように見受けられます。

そんな状況を打破するべく、4月末に発売したのが、アイ・オー・データ機器の21.5インチ液晶ディスプレイ「LCD-MF223FBR-T」です。この製品の特徴は何と言ってもフルHD解像度の21.5インチパネルに光学式のタッチパネルセンサーを搭載している点でしょう。今回は、実際にこのディスプレイを使うことでWindows 8がどれだけ快適になるのかを検証してみることにしました。なお、今回は試作機をお借りしたため、実際の製品の仕様とは異なる場合があります。

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 ディスプレイとしての使い勝手は良好

LCD-MF223FBR-Tのディスプレイとしての仕様を見てみると、21.5インチサイズの液晶ディスプレイで、解像度はフルHDの1920×1080ドット。背面部にはスタンドを備え、チルト角調整がしやすい作りになっており、デスクなど決められた場所への設置も行えるほか、テーブルなど広さにゆとりのある場所では、好みに応じて角度調整しながら使うのにも向いています。

また、自作ユーザーの中にはディスプレイアームなどを利用している人も多いと思いますが、本製品もVESAマウントに対応していますので、ディスプレイアームに取り付けて利用できます。ディスプレイアームと組み合わせることで、本製品のようにタッチパネルを利用するディスプレイでは、必要に応じて画面を手元に引き寄せたり離したりが容易に行えるため、使い勝手が飛躍的に向上するのも魅力です。

映像品質については、ガラス製の保護フィルターを装備しているためか、多少映り込みや光の反射が気になる面もありますが、概ね良好です。LEDバックライトの効果もあり、標準的な液晶ディスプレイとしては申し分のない作りかと思います。

本体下部に収納可能なタッチペンも付属しますが、単なるプラスチック製でデジタイザーなどを内蔵した物ではないため、筆圧感知などには対応していないのが残念なポイント。同じく本体下部には電源他、各種調整が行えるスイッチ類を備え、入力切替や音量調整などが行えます。

入力端子はアナログ、DVI-D、HDMIのほか、音声入力も1系統備えており、切り替えて利用できます。またタッチパネルを利用するためのUSB端子も備えています。

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予想以上に良好なタッチ操作!Windowsキーが欲しくなる…

今回はもともとWindows XPがプリインストールされていたノートPCをWindows 8にアップグレードしたレノボの「ThinkPad X60」で使ってみました。本機のディスプレイ出力はアナログのみですので、これを接続するほか、タッチパネル機能を使うためにディスプレイとのUSB接続も必要になります。

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LCD-MF223FBR-Tのタッチパネルセンサーは、同社によると2点マルチタッチ対応とのことで、一般的なスマートフォンが5~10点マルチタッチ対応であることなどを考えると、タッチ感度が悪かったり、思った通りの操作が出来ないのでは?とスペックを聞いた当初は危惧していました。

ところがいざ接続してPCを起動してみると、何の問題もなくスムーズなタッチ操作が行えました。今までこのくらい大型のタッチパネルにはほとんど触れたことがありませんでしたが、21.5インチクラスのタッチ操作ははっきり言ってめちゃくちゃ気持ちがいいです。画面が広いため、せせこましく操作する必要がないので、のびのびと画面上に指を這わせることができます。

写真の一覧なども、ディスプレイの解像度が高いため、画面いっぱいにサムネイルを並べてタッチで操作することができ、非常に快適です。写真の拡大縮小をピンチで行なう場合なども、特に引っかかることなく、スムーズに動作しており、全く不便さを感じることはありませんでした。ディスプレイの端から中央に向けてスワイプするような操作についても、たまに反応しない場合がある程度で気になることはあまりありません。

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ただし、ソフトキーボードを使ってガンガン文章の入力をしようと思うと、さすがにちょっと反応が悪かったり、もたつくなど反応の鈍さを見せます。その他にも今回は試していませんが、テーブル型端末のように平置きして、複数の人で同時にタッチするようなソフトを利用する場合などは不便が出ると思われます。ですが、個人がWindows 8上で使う分には2点マルチタッチで十分では?と思えるほど良好な操作感です。

ただ、ノートPCを接続して利用している時に感じたことですが、特にWebサイトの閲覧など、入力する必要がなく、タッチパネルばかり操作しているような場合には、下に置いてあるノートPCが逆に邪魔になってくることもしばしばありました。こうなるとノートPCは完全に閉じて奥にしまって、ディスプレイだけで使いたくなるものですが、そうすると今度は操作の要であるWindowsキーが押せなくなるため、結局ノートPCは開けておく必要があるのが悩ましい。好みの分かれるところですが、せっかくWindows 7/8対応を謳うのであれば、個人的にはディスプレイ本体の中央下部にWindowsキーがあればもっとよかったと感じました。

そしてもう1点、付属のタッチペンはディスプレイを手で直接触って汚してしまうことを防ぐための装備としては非常にナイスアイデアだと思うのですが、表面のガラス製保護フィルターにペンが触れるとそのたびにコツコツとかなりいい音がするため、この音があまり気持ちよくありませんでした。もちろん保護フィルターだけあって、ちょっとやそっとのペン操作で傷が付いたり割れたりするものではないのですが、どことなく不安を感じさせるので、個人的にはちょっと汚れてでも手で触って操作したいと思ってしまいます。この辺りはもう少し一工夫が盛り込まれていれば言うことはなかったです。

自作PCにWindows 8を入れた人にオススメ!

以上、一通りタッチ機能を試してみましたが、率直に言ってカタログスペックをいい意味で裏切られた印象でした。もちろん、全ての2点マルチタッチ対応機器が今回のようにうまく動くとは限りませんが、少なくとも本機の2点マルチはWindows 8での利用においては、かなり良好に動作すると見て間違いないでしょう。

あと1点、気になる点があるとすれば価格でしょうか。現在、タッチ非対応の21.5インチ液晶ディスプレイは、低価格製品であれば1万円台で購入が可能です。そうした製品と比べると、タッチパネル搭載のプレミア感があるにしても、他社の類似の製品が3万円前後で販売されていたことを考えると、本製品の直販価格3万4800円はちょっと割高感があります。個人的にはこれが2万5000円前後くらいなら、十分に検討材料になると思われます。余談になりますが、10点マルチタッチ対応の液晶ディスプレイ製品もいくつかありますが、いずれも店頭価格で5万円前後とかなり高額です。

ともあれ、LCD-MF223FBR-Tは、「安いノートPCを買った結果、タッチパネル非搭載でWindows 8がプリインストールされているのに、タッチ操作が出来ないと嘆いている人」や、「Windows XPなど古めのノートPCからWindows 8にアップグレードした人」、そして何と言っても「自作PCでWindows 8を導入して使っている人」には、特にオススメできる液晶ディスプレイです。

[製品情報]

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