速報:米アップル、最新「iOS7」を正式発表

米アップルは10日(米国時間)、サンフランシスコで開催中の年次開発者イベント「WWDC 2013」において、最新の「iOS 7」を世界で初めて公開した。

iOS 7はiPhoneやiPad向けに提供されるOSで、本日から開発者向けにテスト版が公開される。一般利用者向けは秋頃を予定。通常は、新型iPhoneの発売日よりも1週間ほど前に公開されることから、iPhone5Sは秋発売になるとみられる。

iOS 7の対応機種はiPhone 4、iPhone 4S、iPhone 5、iPad 2、第3世代iPad、iPad Retinaディスプレイモデル(第4世代)、iPad mini、第5世代iPod touch。

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基調講演では、極細字のHelvetica neueでタイプされた「7」のキーイメージが表示され、次期iOSが「iOS 7」となることを発表。iOS 6に続くメジャーバージョンアップとなる。

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説明の冒頭では、iOSユーザーがいかにユーザーに愛されているかを力説。ブラウザの利用時間をもとに実際に使われている時間を比較した。タブレットデバイスにおいては、82%がiOSデバイスであったという。これらが「アプリデベロッパーにとっても魅力的な市場である」としており、他のプラットフォームよりも優位であることを強調。

デザインの変更に同社のチーフデザイナーを務めるジョナサン・アイブ氏が大幅に関わっていることが明らかにされ、デザインに対する考え方・ビジョンを示すビデオが流された。

iOS 7の主な特徴としては、第一に、デザインの志向性に変化が加えられたことだ。事前の報道通り、アイブ氏が得意とする「ミニマル」を踏まえたデザインが採用されている。フラットという報道もなされたが、随所にグラデーションや半透明効果が用いられるなど、どちらかというとリッチながらもストイックな印象をうける。

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具体的なデザインの変化としてレザーや布といったテクスチャが取り除かれている点は注目に値するかもしれない。これらは、事実上解任されたスコット・フォーストール氏が好んでいたものであったからだ(一方でアイブ氏は酷く嫌っていたという)。

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アイコンにおいては、彩度と明度がやや高めに設定されているものが存在する一方で、全体的にトーンが抑えられているアイコンも存在する。内蔵アプリのアイコン類は全て一新されており、「電話」「メール」「Safari」「写真」「メッセージ」「カメラ」「マップ」「GameCenter」「ミュージック」など、ほとんどのアイコンが従来よりも反射効果(テカリ)が抑えられ、あっさりとしたテイストに変更されている。一部アイコンは従来と全く異なるデザインが採用されており、大胆な変更となった。

下図のメッセージアプリだけを見ると「フラット」という印象を持つ人も少なからずいることが想定されるが、一方でキーボードは半透明効果が用いられているなど、昨今のトレンドが混在している状況である。

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背景にはアニメーションも設定可能。お天気アプリなどでは天気の状態がアニメーションで表現される。以前よりもリッチになった印象を受けた。

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発表の中では従来のGameCenterに採用されていた「ラシャ(緑のフェルト)はありません!」と、フォーストール氏がチームを率いていた旧体制を批判する場面も。

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アプリ切り替えも利便性が向上しており、端末の左端から指でなぞることで、裏にあるアプリケーションに切り替え可能になった。片手操作を意識したものであるという。

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最も注目されたであろう「トグル」によるWi-FiやBluetoothのオン・オフ機能がついに実装された。「Wi-Fi」「Bluetooth」「機内モード」「テザリング」「おやすみモード」などのオン・オフを切り替えることが可能だ。

トグルは上記のように表示される。iPhoneの下から上に向かってなぞることで出現。この機能は「コントロールセンター」と呼ばれていた。コントロールセンターからは様々な設定を行うことができ、ストロボを懐中電灯代わりに利用することもできる。もちろん、カメラの起動や音楽のコントロール、画面輝度の変更も可能だ。

iOS 7からはマルチタスク機能を強化。従来は “似非マルチタスク” などと一部で批判されることもあったが、iOS 7からは全てのアプリケーションにおいてマルチタスクを利用を可能とした。バックグラウンドで全ての通知を受け取ることが可能になり、LINEなどを利用しているユーザーにとっては重宝される機能となりそうだ。

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Safariブラウザにも大きく変更が加えられた。フルスクリーンのサポート、タブ一覧の表示方式変更、ペアレンタルコントロール、iCloudキーチェーンにも対応する。検索バーとURLバーが統合された「オムニバー」を採用。オムニバーは「スマートサーチフィールド」と呼ばれている。

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タブリストは視認性にすぐれるカード方式を採用。横にスクロールしなくても多くのタブを把握できるようになった。タブの数の制限も撤廃。iCloudと連携することで、Macとタブの状態を同期できる(従来通り)。タブの位置も変更可能で、従来よりも柔軟に操作できるようになった。

iCloudキーチェーンにも対応しているため、ウェブサイトで煩雑なIDとパスワードを入力する必要がなくなる。ログインに必要なデータはiCloud上にセキュアに保存されているのも特徴。この機能はOS X 10.9の新機能としても紹介されている。

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AirDrop機能にも対応。周囲にいるiPhoneとファイル共有を行うことができる。対応しているiPhoneが自動的にリストアップされるので迷うことはない。複数人を同時選択して、ファイルを一気に送信することも可能だ。

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AirDrop対応機種はiPhone 5、第4世代iPad、iPad mini。

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新しいカメラアプリではInstagramのようなフィルタ機能も実装される。

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写真アプリでは、GPSタグに基づいてアプリ側が自動的に整理してくれる。位置情報や撮影日ごとに写真をソートすることが可能。スライドショーではそのような細かなカテゴライズ単位で再生することが可能になり、2012年の1年間で撮影したすべての写真を再生するといったこともできる。

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上記の画像は写真を年間表示にした場合のもの。

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Siriもリニューアル。音声に『男性の声』も登場。英語やドイツ語、フランス語で利用できる。その他は順次拡大予定とのこと。なお、iOS 7からはSiriによる端末設定のコントロールにも対応。Wi-FiやBluetoothのオン・オフ、画面の明るさなどもコントロールできる。

さらにWikipediaやTwitterも連動。Bingによる検索結果も対応した。

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また、大きな拡張機能としては、iPhoneの画面を車のディスプレイで表示することが可能になった。対応メーカーは上図の通り。日産やホンダのロゴを見て取れるが、これが北米で展開している「アキュラ」「インフィニティ」のみであるのか、それとも日本国内でも対応するのかについては定かではない。残念ながらトヨタやマツダといったロゴは見当たらない。

カーエレクトロニクスとiPhoneを接続することで、ステアリングボタンを通じたSiriの操作や、iOS標準の地図アプリを利用したカーナビ機能も利用できる。下図は実際に車載ディスプレイにiPhoneの画面を映し出したところ。

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なお、AppStoreアプリによるアプリのオートアップデートにも対応。従来のようにアップデート待ちの件数が表示されることは「もう無い」としている。このオートアップデート機能をオフにできるのか否かについては明らかにされていない。

最後の統括として、ティム・クックCEOは「iPhoneを発売して以来、最大の変化」としており、設計と見た目の両方を意味する “デザイン” の全てを変えたと強調。それと同時に、ハードな仕事を達成した社員への感謝を述べて幕を閉じた。

[THE VERGE]

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