ドコモの「ツートップ」スマホ輸入で貿易赤字過去最大

財務省は19日、5月の貿易統計を発表し、その結果前年同月比9.5%増の9939億円の赤字を計上したと発表しました。5月としては過去最大の赤字額であるとのこと。

貿易赤字の内訳を詳しくみると、通信機器の輸入額が58.6%増の2196億円を占めていることがわかります。日本経済新聞によると、この輸入額の拡大は円安による影響よりも、通信機器の輸入台数の増加が主たる原因であるとのこと。

さらに、財務省は5月の貿易赤字に関して「新製品の投入に合わせて中国・韓国からの輸入が増えた」と説明しています。これは、NTTドコモが「ツートップ」戦略の一環として位置づけ、5月から取り扱いを開始した中国生産のソニー製スマートフォン「Xperia A」と、韓国サムスン製スマートフォン「Galaxy S4」のことを主に指しているものと思われます。

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ドコモが2013年夏モデルから導入した、特定の機種の販売を強く推し進めるツートップ戦略は業界関係者を大きく驚かせました。これまで同社は、表面的にはどのメーカーの端末もほぼ同一な条件にて販売してきましたが、今夏モデルではXperia AとGalaxy S4が他社の端末よりも安価に設定され、販売店においても非常に広い面積を利用してディスプレイされています。

しかし、ドコモが売れ筋端末の販売を強く推し進め、販売面での合理化を進めざるを得ない理由も確かに存在します。近年ドコモはMNP利用契約数で他2キャリアへの転出が止められず、また2012年11月と2013年1月には契約者数の純減も経験しています。

ドコモが売れ筋端末の販売を重視する施策をとり、そしてその売れ筋端末が中国や韓国で生産された端末である以上、通信機器における貿易赤字額が大きく改善される可能性は低いと思われます。携帯キャリアの施策に矛先が向けられがちな今日ですが、国内メーカーが海外メーカーを上回るクオリティのスマートフォンを開発し、さらにブランドを確立することが現状打破の鍵となるのかもしれません。しかし、その道程はかなり険しいものと予測されます。

[日本経済新聞]

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