英航空会社、画期的な「電子ペーパー式荷物タグ」を来年導入へ

THE VERGEは27日(現地時間)、イギリスの航空会社ブリティッシュ・エアウェイズが2014年から電子ペーパーを利用した「荷物タグ」を導入すると伝えています。

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Credit:Star Alliance

ここでいう「荷物タグ」とは、飛行機の預け荷物に付けられる、行き先空港や搭乗便などが記載されるタグのこと。例えば羽田空港なら「HND」、沖縄・那覇空港なら「OKA」といった具合に、行先の空港を表す3レターが記載されており、預け荷物の紛失を防ぐ目的があります。

例えば上の画像は、ドイツ・ハンブルク国際空港(HAM)行きのルフトハンザ032便(LH032)に搭乗する客の荷物で、EU加盟国内の移動、スターアライアンスの上級会員*で荷物が優先的に返ってくる…といったことが分かります。現在はシール式のものが用いられており、1日に預けられる荷物が膨大な数であることを考慮すると、その環境負荷は無視できるものではありません。

*PRIORITYタグは、ビジネスクラスの利用者に付けられることや、ベビーキャリーへの付与、各種チャイルドサービスの利用、介助が必要な人のサポート制度利用、その他、適宜顧客の要求によってつけられることがある。

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導入される新しい電子ペーパータグの仕組みは、まず乗客がオンラインで搭乗チェックインを行い、後述する手段で電子ペーパーに必要な情報を送信すると、電子ペーパーに手荷物受託の際に必要な情報が表示され、乗客が事前に荷物タグを作成することができるとのことです。

2014年の荷物タグ導入時は情報送信にNFCを利用しますが、将来的に、ブリティッシュ・エアウェイズはすべてのスマートフォンと互換性を持つものにしたいと考えており、NFC以外の方法でも情報送信が可能になるかもしれません。

ブリティッシュ・エアウェイズのPRマネージャーであるMichael Johnson氏はTHE VERGEに対して、「電子ペーパー搭載の荷物タグは、既存の空港にある設備でも利用することが容易」と答えています。

既に、航空機製造大手の仏エアバスがGPSや携帯電話回線を利用した追跡型スーツケースを開発していますが、それに対しては「輸送中は電源をオフにする必要があることから、当社としてはメリットは感じない」と話しています。

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電子ペーパー搭載の荷物タグを利用することにより、乗客の待ち時間が短縮されることが期待されており、具体的には、わずか35秒で乗客の荷物を預かることができるとのこと。もし実現されれば、ピークシーズンなどのチェックインカウンターにおける長蛇の列を緩和することができるかもしれません。

飛行機を利用する際に受託手荷物の手続きには時間がかかるものです。また、紙の荷物タグは一度使用するとゴミとなり、処分するのにも手間がかかります。電子ペーパー搭載の荷物タグの価格は不明ですが、頻繁に利用するビジネスマンなどにとって、事前に荷物タグを生成することができ、空港での受託手荷物預かりの手続き時間の短縮や荷物タグの再利用は大きなメリットとなりそうです。

[THE VERGE]

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