イーアクセスは25日、同社が展開するデータ通信サービス「EMOBILE G4」について、2013年8月中旬以降、下り最大速度を42Mbpsから21Mbps(どちらも理論値) に順次変更すると発表しました。これは「EMOBILE LTE」の75Mbpsエリアを拡大するための措置として、現在3G(EMOBILE G4)に使われている周波数帯をLTE用に転換することによるものです。
これによって、EMOBILE G4網を利用するイーモバイル、ソフトバンクモバイルの「ULTRA SPEED向けデータし放題サブエリア」、ウィルコムの「3Gデータ定額(S)向けサブエリア」に影響が出るため、各社は8月以降、新サービスへの機種変更を案内するとしています。

emg4logo

LTE_logo

EMOBILE G4及びEMOBILE LTEは現在、「1.7GHz帯」のうち15MHz幅を使用してサービスを展開しています。2つのサービスで「合計15MHz」ですので、非常に限られたリソースの中で運用していかなくてはなりません。昨今のLTEの普及に伴い品質を向上させるため、従来のEMOBILE G4の速度をやむなく切り捨てるという決断をしたとみられます。

EMOBILE G4 EMOBILE LTE
5MHz幅 21Mbps 37.5Mbps
10MHz幅 42Mbps 75Mbps

表(帯域幅ごとの最大速度比較表)

従来は、「G4に10MHz、LTEに5MHz」を割り当てたエリアと「G4に5MHz、LTEに10MHz」を割り当てたエリアの2通りが存在していましたが、8月以降は後者に全て統一されていくことになります。

説明図

現在、イーモバイルでは3GよりもLTEのほうがトラフィック(通信量)が増加しており、より効率よくデータを捌くために今回の決断をしたとしており、今後同社は「700MHz帯」を獲得する予定ですが、こちらもLTE網を構築する計画となっています。

EMOBILE G4はDC-HSDPA(3.5G/アメリカなどでは4G)と呼ばれる方式で高速通信を実現してきました。しかしLTEの本格普及に伴って、その役割を終えつつあります。国内でほかに同方式を使用したサービスにはソフトバンクモバイルの「ULTRA SPEED」がありますが、こちらも同サービスが利用している「1.5GHz帯」はLTEへの転換を計画していることが、同社取締役専務執行役員兼CTOの宮川潤一氏によって明らかにされています。

3Gのデータ通信サービスはそう遠くない未来に終わりを迎えるだろうと思われます。普及しつつあるLTE、そしてその先の「真の4G ”LTE-Advanced” ・ ”WiMAX 2+” 」へと世代交代が進んでいることを実感させられます。

[イー・アクセスviaケータイWatch]