レビュー:HTC J One ―ライター小鳥遊編

今月1日、auからHTC Oneの日本向けモデル「HTC J One」が発売された。筆者を含め、ガジェット速報ライター陣だけでも3人が発売日に購入するほどライター陣の中では “アツイ” 機種である。HTC J Oneは、KDDI×HTCのシナジー効果が溢れているともいえる機種でもあり、前機種HTC J Butterflyの経験や利用者の意見がどれほど反映されているのか、という点でも注目の端末である。

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筆者は普段、ソフトバンクのiPhone 5をメイン端末として使用しているが、今回、HTC J Oneをメイン端末として使用して感じたHTC J Oneの良さを紹介する。なお、今回はカメラ機能以外のレビューになることをご了承頂きたい。

手に合わせたフォルムが持ちやすい

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今回筆者が購入したのはホワイトメタルモデル。HTC J Oneは人間工学的に持ちやすいように設計されており、片手で持ってみると手にフィットし非常に持ちやすい。歩きながら通話するシーンなどでも安心して利用できそうだ。

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HTC J Oneが全面にメタルを採用し、うまく人間の手に合わせて作られた形から、ちょうど良い “フィット感” が生まれるのではないかと思う。

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HTC J Oneの特出すべきは各種キーが独特の配置になっている点。左から「戻る」キー、「ホーム」キーという配置になっている。右利きのユーザーにとってはホームボタンが右側にあるので非常に押しやすい形であるが、左利きの筆者は片手のみで操作をしようとすると、ホームボタンを押すのが非常に困難だ。その点に関しては、購入を検討している左利きのユーザーはホットモックを触ってみるなどして一度確認したほうが良いだろう。

4.7インチフルHD(1920×1080)ディスプレイが美しい

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液晶画面を見たところ、発色豊かで素晴らしい。一言で言うならば「美しい」ということに尽きる。前述したように筆者は普段からiPhone 5を使用しているが、HTC J Oneのディスプレイは4.7インチで468.7ppi。Retinaディスプレイを搭載したiPhone 5の326ppiを上回る。

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「百聞は一見に如かず」。数値よりもぜひ、液晶画面を実際に見ていただきたい。有機EL搭載のスマートフォンと異なり、独特のクセもなく、前機種HTC J Butterflyの液晶画面をそのまま引き継いでいるというよりかは、むしろ、日本人好みの発色にさらに仕上がっており、発色が豊かになっている。視野角に関して、ある程度の角度で横から見ても、色あせることなく画面を見ることが可能。

フルHDディスプレイを搭載していることもあり、YouTubeなどの動画を見ると解像感が高く、ハッキリと表示される。普段スマートフォンで動画を見ないユーザーにとっても「動画をHTC J Oneで見るのが最高」と思える仕上がりと言えるだろう。

ステレオスピーカーの音質が最高

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せっかくスマートフォンがフルHDディスプレイを搭載しても内蔵スピーカーから流れる音楽がチープであれば意味がない。PCよりもスマートフォンを利用するユーザーが多くなった昨今、スマートフォンで動画を見るという選択肢は決して稀ではなく、その需要に応えるためなのかHTC J Oneにはステレオスピーカーが搭載されている。「HTC BoomSound」と名付けられ、ディスプレイを挟み込む形で上下にスピーカーが配置されており、横持ちした際に画面の両サイドから音が出るようになっている仕掛けである。

実際に使用してみると、スマートフォンのスピーカーとは思えない音質を楽しむことができる。もちろん、スマートフォンという限られたスペースに搭載される内蔵スピーカーという都合上、低音部分があまり表現できていない点は残念だが、人間の声などを透き通った音として表現するなど、高音部分をしっかりと表現していた。

普段、筆者はnasneに録り溜めたアニメを視聴する際には、PS Vitaを使用しているが、HTC J Oneを購入してからは、HTC J Oneにインストールした「Twonky Beam」を利用してアニメを観るようになった。というのも、前述の高品質な液晶画面とスマートフォンとは思えない高音質のHTC BoomSoundを組み合わせることで、モバイル端末においては文句のつけようのない最高のアニメの鑑賞ができるからだ。

性能面においては抜群

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性能面に関しては、HTC J Oneは、Qualcommの最新チップ「Snapdragon S600」とメモリ2GBを搭載している。ちなみに、日本では同時期にNTTドコモから販売された対抗機種の「Galaxy S4」も同じチップを搭載している。

実際に、AnTuTuベンチマークで計測すると「23726」を記録。右図のグラフを見る限りではGalaxy S4にはわずかに及ばないが、数値的には今期の最上級端末といっても過言ではない。いまさらなことではあるが、ブラウジングやメール・LINEといった “ライトアプリケーション” の利用に関しては全く問題ない。GPUも「Adreno 320」を搭載しており、ゲームなどのリッチアプリケーションも問題なく動作するだろう。

メモリが2GB搭載されていることにより、複数のアプリケーションを起動していてもアプリケーションが安定して動作しており、メモリの多さが全体的な安定感に繋がっていると思われる。

全体的にHTC J Oneを利用して

筆者は、「HTC EVO WiMAX ISW11HT」と「HTC J」、そして「HTC J Butterfly」を実際に何度か使用してきたが、過去、HTCがKDDI向けに供給してきた端末の中でHTC J Oneは ”スマートフォン” として最高の仕上がりと感じた。例えば、タッチパネルの感度も以前より正確に反応し、操作において全くストレスを感じない。これらは、HTCがAndroidスマートフォンの開発においてノウハウを蓄積し、逐一端末にフィードバックしてきた結果といえるだろう。

また、本機種では、いち早くKDDIのトライバンドLTEに対応し、下り最大(受信時)100Mbpsのサービスを利用するために必要な2.1GHz帯のLTE通信にも対応することができている。これも、KDDIとHTCの密接な関係があってこそ実現したのではないかと思う。

今回は、HTCがあえて400万画素に抑えたカメラについては全く触れなかったものの、HTC J Oneの液晶画面やステレオスピーカー、本体の出来栄えなどを踏まえても、キャッチフレーズ「こんなの、はじめて。」をまさに体言しているといっても過言ではない。さらに、HTC J Oneで、主要ターゲット層である20~30代の男女を含め、老若男女にとって従来のスマートフォンに対する概念を覆す斬新な機能を積極的に導入していることも “はじめて” という表現に相応しい。

HTCのピーター・チョウCEOは、HTC J One発表イベント(記事リンク)において「(再び)HTC J Oneでスマートフォンのブレークスルーに乗る」としており、CPU性能やカメラの画素数、画面サイズなどのカタログスペックで争わず、あえて「ユーザー体験」を重視したHTCの決断は英断といえるだろう。筆者は自信をもってHTC J Oneはユーザー体験を最も意識した機種だと断言する。

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