大学生に「LINE疲れ」、既読機能によるプレッシャーが影響か ―ジャストシステム調査

ジャストシステムは20日、「大学生のLINE(ライン)利用実態調査」を公表しました。それによると、ラインを利用する大学生の7割は「既読機能」によって返信を迫られていると感じ、さらに半数は「LINEを使っていて疲れることがある」と感じていることが明らかになりました。

line 大丈夫ですか?SNS疲れ

この調査は、同社の提供するセルフ型ネットリサーチ「Fastask(ファストアスク)」によるアンケートを利用し、2013年6月13日~17日にかけて、スマートフォンでLINEを利用していると回答した18~23歳の大学生男女750人(男性271人、女性479人)を対象に行われました。

  line_collage_N 

まず、大学生がLINEを「いつ」利用しているかを見てみます。

LINEが最も利用されているのは22時台で、62.8%となっています。18~23時台が回答の上位を独占しており、この時間帯が利用のピークといえます。帰宅してから友人たちと会話するといったシーンでLINEが使われていると思われます。また、お昼時の12時台も周辺時間帯に比べて利用割合が突出していることが見て取れます。講義が終わって大学は昼休み、昼食の待ち合わせ連絡をしたりたまっていた会話を見たりしている学生が多いと考えられます。

line_collage_time

Credit:ジャストシステム

次に、「1日にどのくらい」利用しているかを尋ねたところ、全体の48%の回答者が「30分未満」と答えた一方、「1時間以上」と答えた人は28.2%に上りました。これを年齢別に見てみますと、全体的に年齢の低い学生のほうが長時間利用していることがわかります。近年急速に普及したLINEは、年齢の低い人により多く利用されていることがこの調査からも明らかになりました。 

line_collage_time_long

スクリーンショット (101)

Credit:ジャストシステム

さらに踏み込んで、「連続してどのくらい」利用しているか尋ねたところ、44%の人が「10分未満」と回答しました。さらに別の項目の結果と合わせると、別のことをしながらLINEをチェックする「ながらLINE」が一般的なスタイルとなっており、LINEに完全に時間を取られるという状況は起こっていないようです。

line_collage_time_continue

Credit:ジャストシステム

有料スタンプを購入したことがあるかという問いに対しては、86.8%の人が「No」と回答しましたが、逆に考えると約7分の1の若者が有料のスタンプを購入しているといえます。有料スタンプは課金率の高いビジネスであることが見て取れます。年齢が高い学生のほうが課金率もあがっていますが、これよりさらに年齢の高い社会人がスタンプを購入しているとは考えにくく、メインターゲットは20歳前後の若者であろうと考えられます。

line_collage_stamp

Credit:ジャストシステム

そして、LINEに対する意識について尋ねた項目では、いくつかの興味深い結果が得られました。

LINEのトーク利用で疲れを感じたことが少しでもある人は45.8%と、半数近くに上りました。さらに、「既読機能」のために返事をしなくてはいけないと感じている人は7割と、かなりの人にとって「既読」がプレッシャーになっていることも明らかになりました。
その一方、トークに返事をしないと友達を失うのではないかと考えている人は4分の1に留まりました。このことから、いわゆる「承認欲求」(自分を認めてほしい、受け入れてほしいという欲求不満)からくる他の「SNS疲れ」とは少々異なっているといえます。

line_collage_think

Credit:ジャストシステム

また、上記のような「LINE疲れ」の傾向は23歳ではあまり見られませんでした。年齢の高い層は現実のつながりとLINEのつながりをしっかりと割り切って考えており、さすがといったところです。

一方で、「LINEが無かったらよい」、「使うことが少なくなった」との回答は少数で、大学生にとってLINEが必須アイテムのようなものになっていることがわかります。

その他の特徴的な結果は下の通りです。

  • 8割近くの学生が他の作業をしながらLINEをチェックしている(ながらLINE)
  • これからもスタンプを買わないと答えた学生は75%程度。特に若い学生に多い。
  • 「LINE コイン」をチャージしている人はほとんどいない(2割以下)。
  • Facebookと連携させている人もほとんどいない(約1割)。

まとめ

今回の結果は、以前から言われてきた「既読機能」のマイナスの効果が如実に現れたと感じました。一方で「LINE疲れ」は他の「SNS疲れ」とは少々異なり、それが利用人口の減少につながるような状況ではないのも特徴的です。「Facebook」や「mixi」に見られた大規模な利用人口減は今のところおきそうにないと思われます。

筆者も19歳の大学生でLINEをよく活用していますが、一番心にグサッとくるのは自分が送ったメッセージが「既読」になっているのに返事が返ってこない時です。特にグループで既読が複数ついているのに返事が返ってこないときは、自分が失言したのではないかと思ってしまいます。今回の調査ではこの現象についての調査項目がありませんでしたが、多くの大学生は意外と「これ(返事来ない)」にストレスを感じて「疲れ」ているのではないかと感じました。

image_未反応

既読がついても返事が来ないイメージ(実際は返事がきましたのでご安心ください。)

ソーシャルシェア

このニュースでディスカッション
  • コメントを投稿する際には「コメントガイドライン」を必ずご覧ください
  • コメントを投稿した際には、コメント機能利用規約(ガイドライン)に同意したものとみなされます
  • 主要ニュースサイトなどの「許可サイト」以外のURLを含む投稿はコメントが保留されます