[訂正]サムスン、5G(第五世代移動体通信システム)の実験成功を宣言

MIT Technology Reviewによると、サムスンが第五世代移動通信システム、通称5Gの基幹技術になるとしている技術を用いて移動体通信(動いている対象にデータを送信する通信技術)をおこなうことに成功したとのこと。

この実験では11階建てのコンクリートビルの三階の外壁に送信機を取り付け、ビルの一部が電波を妨害するように電波を送信することで行われ、28GHz帯を用いて遮蔽物を挟んだ200メートル先に512Mbps(毎秒512メガビット)のデータを送ることに成功したとのこと。

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今回の実験結果の革新的な点は、高周波数での移動体通信に成功した点です。基本的に電波は周波数があがるごとに障害物に弱くなり、28GHzともなると建物の壁はもちろん、雨の雫でも電波が届かなくなってしまいます。しかし周波数が高くなるほど電波の利用効率が上がるために、次世代の通信規格ではこの高周波数が必要になるとされています。

今回、サムスンは64個の送信アンテナと64個の受信アンテナを用いて、ミリ秒単位でどのアンテナが電波を送受信するかを選択することで、遮蔽物のある環境での高周波数の利用を可能にしたとのこと。

しかし、サムスンは技術の詳細を開示しておらず、依然としてキャパシティやレイテンシの問題も残っていると考えられます。さらに64個ものアンテナをどうやって携帯端末に入れるのか、入れた場合のバッテリーのもちはどうなのかといった疑問も残ります。

いよいよ第五世代の足音が聞こえてきましたが、まだまだ技術は研究段階であり、技術の確立には時間を要するように思われます。

2013/06/04 07:02 GMT+9 by ごろすけ

記事掲載時に「5G」と記載しておりましたが、これがサムスンの主張であり、ITCが公式に認めていないことを考慮して、一部表現を改めさせていただきました。訂正するとともにお詫び申し上げます。

[MIT Technology Review]

 

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