ブルームバーグ日本版は21日、米ディッシュが米スプリントの買収を正式に断念したことにより、ソフトバンクによるスプリントの買収が確実になったと報じています。これにより、ソフトバンクは携帯事業の売上高で世界3位の携帯キャリアになることになります。

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ソフトバンクは2012年10月、アメリカ第3位の携帯キャリアであるスプリントの株式70%を201億ドル(1兆9590億円)で買収すると表明していました。しかしその後、アメリカで衛生放送サービスを展開しているディッシュがソフトバンクを上回る255億ドル(約2兆4860億円)での買収を提示し、事態は混迷していました。

しかし、ソフトバンクは今年6月に買収額を216億ドル(2兆1050億円)に引き上げ、またディッシュは今月18日にスプリント買収について新たな提案を見送ると発表し、ソフトバンクがスプリント買収において優位な立場にありました。

そして今回、ディッシュがスプリント買収を正式に見送ったことから、ソフトバンクによるスプリントの買収は確実なものになりました。予定通りにスプリントがソフトバンク傘下に入れば、ソフトバンクは携帯事業の売上高でチャイナ・モバイルや米ベライゾンにつぐ、世界第3位の携帯キャリアになることになります。

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ソフトバンクは国内では、携帯電話契約における純増数で17ヶ月連続1位を獲得(13年5月末時点)するなど快進撃を続けていますが、国内第1位のNTTドコモとは総契約数でまだまだ大きな差があります。しかし、同社は視点を国内から国外に向け、アメリカの携帯キャリアを買収することにより、日本第3位のキャリアから世界第3位のキャリアへと一挙に躍進することになりました。

企業間の買収と聞くと、ユーザーには縁の遠い話のようにも思えますが、ソフトバンクは昨日の株主総会でグループ内(ソフトバンクモバイル、イー・モバイル、ウィルコム)間での将来的な無料通話の実現を発表したように、スプリントがグループ内に入ることでまた新たなサービスを展開する可能性もあります。ソフトバンクの孫社長がどこまで大きな野望を持ち、そしてそれを実現していくことになるのか、見守りたいと思います。

[ブルームバーグ日本版 / 朝日新聞]