任天堂のゲーム機「ファミリーコンピューター」が1983年に登場してからはや幾年、今月15日でちょうど30周年をむかえます。

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ファミコンは1983年に、従来のゲーム機よりも安い “1万4800円” という値段で発売されました。発売当初はそれほど販売はふるわなかったものの、1985年に「スーパーマリオブラザーズ」が投入され大ヒット、ファミコンはその地位を盤石なものにしました。また、シャープからはファミコン内蔵テレビ「C1」も発売されました。

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シャープの「C1」

一方、セガは1983年のファミコン発売と同日に「SG-1000」を、1984年に「SG-1000II」を、1985年に「セガ・マークIII」をリリースしましたが、ファミコンの牙城を崩すことはできませんでした。

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左がセガの「SG-1000」、中央がセガの「SG-1000II」、右が「セガ・マークIII」

その後、1986年には店頭に設置されたディスクライターでゲームを書き換えて遊ぶことができる「ディスクシステム」が登場、同年にはシャープから通常のカセットとディスクシステムの両方を楽しめる「ツインファミコン」が発売され、ディスクシステムでは「ゼルダの伝説」などの名作ソフトもリリースされました。

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左が「ディスクシステム」、右がシャープの「ツインファミコン」

 そんな任天堂の牙城を崩そうと、NECは1987年に「PCエンジン」を投入します。PCエンジンは高い性能とCD-ROMドライブなどの先進的な周辺機器が存在していましたが、ファミコンを打ち負かすことはできず、その後アニメーション系ゲームなどの独自路線で生き残ることになります。

また、セガは1988年に「メガドライブ」をリリースします。メガドライブはこちらも16bit処理が売りの高性能マシンで、北米などでは大成功を収めるも、やはりファミコンの牙城は崩せませんでした。

そして、SNKは1990年、アーケードゲームと同レベルのゲームがプレイできる「NEOGEO」を発売し、その圧倒的な性能は当時のゲーマーを驚かせましたが、価格の高さなどもあって消費者に広く受け入れられることはできませんでした。

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左がNECの「PCエンジン」とCD-ROM2、中央がセガの「メガドライブ」、右がSNKの「NEOGEO」

しかし、次々と押し寄せる次世代機の流れにファミコンもとうとう抵抗することができなくなり、任天堂は1990年、16ビットゲーム機「スーパーファミコン」をリリース。その後ファミコンは2003年までの20年間生産し続けられるも、主役の座を後継機に譲ることになります。

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任天堂の「スーパーファミコン」

ここまで駆け足でファミコンの一生を追ってきましたが、やはり驚くべきはその製品寿命の長さです。1983年から7年間も任天堂の主力ゲーム機であり続け、いまでも年齢が高い方は「ゲーム機=ファミコン」と捉える方が多いなど、社会的な意味では今もファミコンは生きているともいえます。

現在ゲーム機市場は任天堂、ソニー、米マイクロソフトが覇権を争っていますが、一方ゲームのプラットフォームは据え置きの専用機から、スマートフォンやタブレット端末へと移りつつあるという見方もあります。今後、ゲームプラットフォームの中心がどのように変化するのかはわかりませんが、ファミコンはこれからも我々の心の中で生き続けるのかもしれません。

[任天堂朝日新聞 / Wikipedia]