NECがついにスマホ事業撤退へ ドコモのツートップ戦略で悪化

毎日新聞は30日、NECがスマートフォン事業から撤退する方針を固めたと報じている。撤退以外の策として、中国レノボと携帯電話事業の統合を交渉していたが、出資比率が折り合わず見送り。NEC単独での収益改善を見込めないことからスマートフォン事業を撤退することになったとしている。なお、従来のフィーチャーフォンは製造を継続する。

毎日新聞はこの件に関し、NTTドコモが韓国サムスンとソニーのスマートフォン端末を「ツートップ戦略」として掲げた事が状況を悪化させた一因であると述べた。

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NECは「MEDIAS」ブランドでスマートフォン端末を展開。デザイン家電を手がける「アマダナ」とのコラボスマートフォンなども販売を行っていた。薄さと軽さを特徴としていたが、日本では米アップルのiPhoneが人気な事に加え、前述のように、頼みの綱ともいえるNTTドコモが特定の二社に対して、積極的に「割引」「広告・CM展開」を行うツートップ戦略を行ったことが同社にとって痛手になったと思われる。

フィーチャーフォン一極時代には、キャリアがメーカーに依頼する形で新機能やスペックを強く要求するなど、もはやキャリアに依存せざるを得ない状況を作っていた。しかし、最大手のNTTドコモはスマートフォン事業に乗り遅れ、iPhoneなどの要因も重なって顧客流出を招く結果となり、もはや国内メーカーを保護する状況では無くなったものとみられる。

NTTドコモに限らず、いずれの大手キャリアにおいても、自社にメーカーを依存させる体質を形成したが、スマートフォン参入に遅れた国内メーカーが苦戦。いずれも最終的には “ポイ捨て” と称されても仕方が無い状況に陥った。一方で、スマートフォンブームの潮流を読むことができず、キャリアに依存し続けたメーカー側にも大きな責任があるとする声もある。安易なマーケティングで「日本人女性は爪を伸ばすからタッチパネルは絶対に流行らない」といったことが叫ばれていた2007年当時が懐かしい。

フィーチャーフォン事業は継続するものの、「折りたたみといえばNEC」と言われ、時代を謳歌していた頃からたった7年。わずかな戦略ミスが大きな痛手となった。

[毎日JP]

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