日経BPコンサルティングは19日、LTEエリア化率・データ通信速度に関する「第2回全国LTE/4Gエリア調査」を実施し、測定結果を公表しています。本調査は今回で2回目となり、測定箇所を前回の1000箇所から1800箇所に増やした過去最多の測定地に基づいて実施されたとのことです。

まず、LTE提供エリアの広さを示す「LTEエリア化率」についてはNTTドコモが1位を獲得。データ通信のダウンロード速度においても1位となりました(前回1位はKDDI)。なお、アップロード速度では前回に引き続きKDDIが1位を獲得しています。

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調査期間は6月26日~7月15日。期間中に1800箇所の測定地でLTEエリア調査と速度調査の両方を実施しています。

調査に使用した端末は、ドコモが「Xperia A」、KDDIが「iPhone 5 / HTC J One(以下KDDIのAndroid)」、ソフトバンクが「iPhone 5/AQUOS PHONE Xx(以下ソフトバンクのAndroid)」の5機種。スピード測定には「RBB TODAY SPEED TEST」アプリを用いて測定しました。

詳細をみていくと、LTEエリア化率の調査では、ドコモが98.6%で1位、KDDIのAndroidが97.8%で2位、ソフトバンクのiPhone 5が93.9%で3位、KDDIのiPhone 5が84.8%で4位、ソフトバンクのAndroidが80.4%で5位と続きます。

ドコモは、LTEサービスを3キャリアの中で最初に導入し、地道なエリア展開を行ってきたことが今回の結果に繋がったと考えられます。KDDIのAndroidは、前回の調査ではHTC J Butterflyを使用していましたが、今回の調査ではHTC J Oneを使用しています。HTC J Oneは従来の800MHz帯と1.5GHz帯に加えて2.1GHz帯が利用できることや、LTE基地局を増設したことがエリア化率の向上に結びついたのではないでしょうか。ソフトバンクのAndroidは、前回の調査から15ポイントと大幅にアップしています。これも、積極的な設備投資を行った結果といえそうです。

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Credit:日経BPコンサルティング

続いて、平均ダウンロード速度では、ドコモが25.00Mbpsで1位、KDDIのAndroidが21.77Mbpsで2位、ソフトバンクのAndroidが21.36Mbpsで3位、KDDIのiPhone5が12.37Mbpsで4位、ソフトバンクのiPhone5が11.87Mbpsで5位と続きます。

ドコモは、112.5Mbpsに対応したサービスを展開したことで平均速度が躍進したと考えられます。また、KDDIも順調に平均速度が向上していることも見逃せません。これはAndroid・iPhoneともに75Mbps対応エリアを拡大したことが要因といえそうです。

なお、KDDIも100Mbpsのサービスを開始していますが、ドコモのように大幅な平均速度の向上に至りませんでした。100Mbpsのエリアが今後充実するに従って向上していくことが期待されます。

ソフトバンクですが、こちらも順調に平均速度が向上しています。75Mbps対応エリアの拡大は各社に良い影響を与えているようです。

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Credit:日経BPコンサルティング

エリア化率や平均通信速度において、様々な調査会社が調査結果を公表していますが、すべての調査に共通して言えることは「日付・時刻・使用端末などにより、結果が大きく異なる」ということです。従って、1社の結果をもってして判断することはできません。

各社がLTEサービスを開始して以来、人口カバー率・通信速度の理論値・接続率・つながりやすさなど、各項目において他社を圧倒していると宣伝していますが、ユーザーに対して誤解を招くことがないよう、通信品質の向上はもちろん、顧客満足度の向上にも期待したいと思います。

[第1回調査結果]
[日経BPコンサルティング]