オメガ、1万5000ガウスに耐える腕時計「シーマスターアクアテラ」を発表

オメガは6月28日、東京都内にて1万5000ガウスという非常に強い磁気にも耐える超高耐磁性ムーブメントを採用した腕時計「オメガ シーマスター アクアテラ 15,000ガウス」(以下、シーマスターアクアテラ)の技術説明会を開催しました。

シーマスターアクアテラはステンレススチールの「ブレスレットタイプ」と、ブラウンレザーを用いた「レザーストラップタイプ」の2種類を用意。定価はブレスレットタイプが61万9500円、レザーストラップタイプが58万8000円となっています。日本での発売は11月を予定。


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従来の腕時計というと、耐光性、耐水性、防塵性、耐摩耗性、耐衝撃性などを強化したものが多く、これらの性能については非常に安価な腕時計でも装備していることが多いですが、こと「耐磁性」という面ではほとんど対策が採られてこなかったのが現実です。

耐磁性を向上させるのが難しい原因としては、時計内部のムーブメントなどにスチールなどの強磁性体部品を用いらざるを得ず、そもそも磁力の影響を受けない部品を使えなかったという理由があります。

それでも同社などではムーブメント全体を軟鉄などの磁性体で覆い、磁力線をムーブメントから逸らす方法で耐磁性を確保した製品なども開発してきましたが、この方法で可能な耐磁性効果はそれほど高くなく、またムーブメント全体を覆う必要があることから日付窓などを付けられないという制約もありました。今回の開発では耐磁性へのアプローチを全面的に刷新、磁性体部品を極力使用しないという “正攻法” を用いています。

一般的に1万5000ガウスというと、医療機関などで用いられるMRI機器が1万~1万5000ガウス程度であり、このシーマスターアクアテラはこれらの超強磁界に耐えられるということになります。ちなみに我々がよく手にする磁石としては、アルニコ磁石で2500ガウス程度、強力なネオジム磁石でも5000ガウス程度となります。

耐磁性の具体的な構造としては、歯車などの部品には非磁性体金属を採用し、バランススプリングにはシリコンを採用。バランスホイールにはチタン製部品を用いるなど、徹底的に磁性体部品を排除。裏蓋などは磁石に付くようですが、ムーブメントには一切影響を与えない設計となっています。


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この超耐磁性能のために非常に高価な腕時計となっていますが、実際に現在の日常生活において、腕時計を磁気から遠ざけて利用することはとても難しくなっています。

例えば仕事のデスク周りを見渡しても、PCやモニターは磁気を帯びていますし、スピーカーなどは磁石そのものです。スマートフォンやタブレットも磁力によってカバーを固定したりするものも多く、これらを手に持って使うだけでも腕時計は非常に近い位置で強い磁気にさらされることとなります。またスマートフォンなどをしまっておくバッグやケースの止め具にも磁石が使用されていることがあります。

筆者自身、愛用の腕時計を磁気の影響で壊したことが数回あり、一度磁性化してしまった腕時計は修理が困難であるために泣く泣く使用を諦めた経験があります。普段からPC作業やタブレットを多用しているような方は、このシーマスターアクアテラを利用してみるのも良いかもしれません。

[オメガ via 家電Watch]

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