ソフトバンク、米スプリント買収完了 ―世界3位キャリアに・孫氏は会長就任

ソフトバンクは11日、米携帯キャリア「スプリント・ネクステル(以下、スプリント)」の買収が完了したことを発表しました。買収金額は216億ドル(約2兆1380億円)で、この買収によりソフトバンクは携帯事業の売上で世界第3位の地位を獲得したことになります。

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ソフトバンクは昨年10月に米国第3位のキャリアであるスプリントを201億ドル(1兆9890億円)で買収することを発表し、そのニュースは驚きとともに日本のみならず世界へと伝播されました。

しかしその後、米司法省と国土安全省が保安上の観点から調査をおこなうと発表し、さらにアメリカで衛星放送サービスを手がけるディッシュ・ネットワークがソフトバンクを上回る255億ドル(約2兆5240億円)での買収を発表し、ソフトバンクによる買収計画は一時暗礁に乗り上げたかとも思われました。

ですが、ソフトバンクは買収金額を216億ドルに引き上げ、その後ディッシュが買収から手を引くことを発表し、さらにFCC(連邦通信委員会)などがスプリント買収を認めたことから、この買収は確定的となりました。

今回の買収額216億ドルのうち、166億ドル(約1兆6430億円)はスプリントの株式取得にあてられ、残りの50億ドル(約4940億円)はスプリントの財務体質強化とLTE施設の拡充に当てられます。先日の日本経済新聞の報道で、ソフトバンクはスプリントのLTE網を充実させるために、2年で1.6兆円もの投資をおこなうと報じられており、今後さらにスプリントのLTE網が快適に利用できるようになることが予測されます。

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今回の買収でもそうですが、ソフトバンクの社長を務める孫正義氏の行動力とチャレンジ精神には驚かされます。孫氏は「打倒NTT」を掲げてADSLサービスを開始し、その結果日本の高速インターネットサービスの価格は大幅に安価になりました。さらにその後、「打倒NTTドコモ」をかかげ携帯電話サービスに参入し、加入者数ではかなわないものの、営業利益と音声接続率(他キャリアからの反論もありますが…)でNTTドコモを超えたと宣言しています。

スプリントを手に入れ、世界第3位キャリアへと成長したソフトバンクの次の目標は、世界最大のキャリアである「チャイナ・モバイル」への挑戦なのか、それとも携帯事業を足がかりにしてさらなる新規事業へと挑戦するのか、同社がどこまで成長を続けるのか目が離せません。

[ソフトバンク]

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