米主要紙ウォールストリートジャーナルは9日(現地時間)、ASUSの公式発表として、同社がWindows RTを搭載したタブレット製品の販売を中止すると報じています。

この件に関してASUSのジェリー・シェンCEOは「私たちだけの見解だけでなく、業界の所感(地合い)としてWindows RTは成功していない」と述べており、Windows RTの戦略自体が失敗であったことを挙げています。特にアプリ不足を指摘しており「iPadに対抗するだけの十分なアプリが存在しない」と述べました。

Windows RTはARMアーキテクチャ向けのWindows OSであり、一時期は「ARM版Windows 8」と呼ばれたものです。タブレット市場で大幅なシェアを獲得している「iOS」「Android」の対抗OSとして投入されたものの、x86時代の過去資産が活かせないこともあり、どちらかというとWindows 8自体を搭載したタブレット端末のほうが注目を浴びている状況です。それはマイクロソフトの独自タブレット「Surface」にもいえることで、RT版よりもPro版の方が話題になっています。

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マイクロソフトの描いた青写真とは異なり、今現在もARM向けのOS市場では「iOS」「Android」に大きく引き離されている状況です。今後、一般家庭用向けPCはタブレットやスマートフォンに市場を奪われることが不可避な状況であることを鑑みれば、さらなる戦略の立て直しを迫られることは間違いなく、同社の長期成長を左右しかねないだけに、バルマーCEOの采配に注目が集まります。

[WSJ via Neowin]